ホームセンターに行くと、いろんな電動ドリルが売られています。
でもいざ買おうとするとどれを買ったらいいかわからないですよね。
今回はホームセンターに売ってある電動ドリルの中でも「安くても安心して買える電動ドリル」を紹介します。
電動ドリルの簡単な見分け方!
ホームセンターには安い電動ドリルがたくさんあります。
でも見分け方がわからないと間違えて違う工具を買ってしまいかねません。
買う前に見分け方を知っておきましょう。
電動ドリルには「トルク設定ダイヤル」が付いている!
電動ドリルの見分け方をお教えします。
外見で一番わかりやすいのは「トルク設定ダイヤル」が付いているという点です。
このトルククラッチ用のダイヤルがあればほぼ間違いなく電動ドリル(電動ドリルドライバー)です。
具体的に説明します。
上の写真はパナソニックの3.6Vの電動ドリルのトルク設定ダイヤルです。
色が付いていないのでわかりにくいですが、17、19、21などの刻印が彫ってあると思います。
これがトルク設定の設定値を表しています。
21段階に細かく設定できます。
こちらはマキタの7.2V ペン型電動ドリルドライバー。
こちらはマキタの14.4Vの震動ドリルのトルク設定ダイヤル。
こんな感じで、電動ドリルには必ずこの数字のはいったトルク設定ダイヤルがついています。
これを目印にして選べば、ほぼ間違いなく電動ドリルを選ぶことが出来ると思います。
ホームセンターで安く買える!おすすめ電動ドリル 3選!
ホームセンターで買える安いおすすめの電動ドリルを具体的に紹介します。
今回はホームセンターで買える事と安い事に重点を置いています。
一般的によく売れているけど信頼性の高い、かつ安い電動ドリルを紹介します。
髙儀(Takagi) ドリル&ドライバー EARTH MAN AC100V DDR-120
タカギというメーカーが販売している電動ドリルです。
どこのホームセンターにも大体あると思います。
ホームセンターなら4,000円程度で売られていると思います。
Amazonでは3,000円位で買えます。
ちなみにこの電動ドリルはAC100タイプです。
家のコンセントに差して使うタイプです。
コードレスではないので気を付けて下さい。
性能とポイント!
最大トルク:7.8N・m
最大回転スピード:500回転/分
スピード切り替え:無段階変速
電源:AC100V
ネジ締め用の電動工具として使うのなら十分な性能を持っています!
良い所
先端がドリルチャックなので、どんな先端工具でもセットできる。
無段階変速なので、引き金の引き加減でスピードを自由に調節できる。
充電や充電器の管理が不要なので、シンプルで分かりやすい。
行動範囲は狭いので、場合によっては延長コードなどを使う必要があります。
逆に、バッテリーや充電器を保管したり、都度充電したり管理したりする手間がありません。
ドライヤー感覚で使えるので、機械が苦手という方にもわかりやすいです。
またシンプルなつくりなので、比較的故障もしにくいと思います。
高儀(タカギ)とは?
高儀(タカギ)というメーカーは、ホームセンターでは定番の電動工具メーカーです。
最近は「高儀」ではなく「EARTH MAN(アースマン)」というブランド名で販売しています。
他のブランドの商品も「実は高儀が作っている」という場合も多いです。
高儀製の電動工具は思いのほか身の回りにあふれていると思いますよ。
プロ向けの一流メーカーではありません。
初めての方でも気軽に買えるリーズナブルな価格帯のものをたくさん作っています。
DIY入門者にとってはありがたいメーカーさんです。
昔からある会社ですので信頼性もあります。
【EARTH MAN DDR-120】
DIY程度であれば問題なく使えますよ。
アイリスオーヤマ 充電式 10.8V 電動ドリルドライバー 【 JCD28 】
今回のイチオシ商品かもしれません。
アイリスオーヤマの10.8V電動ドリルドライバー JCD28 です。
こちらはコードレスの電動ドリルです。
スペックもしっかりしていて価格がメチャクチャ安いです。
初めてドリルを買う方におすすめです!
少しでも予算を抑えたい方にピッタリ。
詳しくはこちらで書いています。
⇒ アイリスオーヤマ 充電式 10.8V 電動ドリルドライバー 【 JCD28 】
HiKOKI(ハイコーキ) 旧日立工機 コードレスドライバドリル FDS12DAL(2ES)
【 HIKOKI 電動ドライバドリル FDS12DAL(2ES) 】
ホームセンターで買える安い電動ドリルドライバー。
その性能は実はピンからキリまで色々です。
「DIYでの大工仕事にバンバン使える、しっかりした物を安く買いたい!」
そんな方にオススメなのがこのハイコーキの電動ドリルです。
品質を考えれば最終的に行きつくのがマキタやハイコーキです。
このハイコーキの電動ドリルはホームセンターの定番商品です。
電動工具の知識がある程度ある人に相談したら必ず候補に挙がるであろうという製品です。
もちろんAmazonでも大人気です。
上記は2021年4月初旬の状況です。
359個という多数の評価件数があり、平均で星4.4点の評価が付いています。
「ただ安い物が欲しいわけではなく、良い物を安く買いたい!」
そういう方が選ぶ製品です。
DIY用とはいえ、やっぱり良い物を選ぶなら専業の電動工具メーカーの製品でしょう。
ズバリ言えば「マキタ」か「ハイコーキ(旧日立工機)」です。
その中でも価格だけで言えばハイコーキのDIYモデルが人気です。
このFDS12DALは2019年発売の比較的新型の電動ドリルドライバーです。
バッテリー電圧10.8Vですが、そのトルクはなんと38N・mとパワフルです。
スペック表には「直径5.8mm×長さ45mmの木ネジ」が打ち込めると記されています。
ドライバドリルとドリルドライバーの違いとは?
「ドリルドライバ」という名前は「ドリルドライバー」と同じ意味です。
メーカーに寄って呼び方が違ったりします。
マキタやハイコーキではドライバドリルという呼び方です。
一般的なコーススレッドビスはもっと細いので、実際には長さ90mmのスリムビスなら大丈夫だと思います。
もちろん長いビスを何十本も連続で打ち込むのは難しいです。
でもこのくらいであればDIYでの大工仕事ならこなせるスペックです。
もともと売れ筋だった14.4Vのドリルドライバーよりもなぜかトルクが4N・mほど強いです。
10.8Vのコンパクトと軽さでありながら38N・mのトルクは凄いと思います。
さらにケースやバッテリー・充電器も本格的なものです。
持つ人の満足度は高いでしょう。
プロ用のドリルドライバーをフルセットで買えば4万円程度するので、1万円程度でこのセットが揃うのは魅力的です。
さらにはメーカーがハイコーキですから品質は折り紙付きです。
誰に見せても恥ずかしくない電動ドリルだと思います。
ハイコーキやマキタのDIY用電動ドリルは、どこのホームセンターでも購入できます。
DIY用のなかでも信頼性が高いのがマキタやハイコーキという電動工具専業メーカーです。
安くても良い物が欲しい方はおすすめです。
実はこのFDS12DALには兄弟機があります。
インパクトドライバーFWS12DALです。
このFWS12DALがアマゾンのベストセラー商品になっています。
なのでドリルとインパクトを2機種をセットで買う方が多いです。
DIY用とはいえ、プロ御用達メーカーであるHIKOKI。
ドライバドリルセットとインパクトセットを両方買って2万円程度なら凄いです。
※Amazonの価格での話です。
※ホームセンターの場合はもう少し高いと思います。
これ以上のスペックであればプロ用を検討した方が良いと思います。
ここではホームセンターで買える安い電動ドリルドライバーという条件で紹介しています。
この条件ではかなり秀逸な機種です。
電動ドリルとはどんなもの?他との違いは?
電動ドリルって何が出来るの?
電動ドリル(電動ドリルドライバー)とは一般的に以下のようなものを言います。
- ネジ締めなどが出来る。
- ドリル刃で木材や金属に穴をあけることが出来る。
- トルククラッチがついていて、締め付けトルクの設定が出来る。
電動ドリルのサイズは?
電動ドリルドライバーは、同じ電圧の電ドラやインパクトより大きいのが一般的です。
コンパクトではないです。
電動ドリルのトルク(パワー)はどれくらい?
電動ドリルは、ネジ締めには問題ないトルク(パワー)があります。
そのトルクは電圧によって異なります。
ざっくり言えば以下のような感じです。
- 電圧 3.6V : 5N・m
- 電圧 7.2V : 8N・m
- 電圧10.8V : 22N・m
- 電圧14.4V : 30N・m
- 電圧18.0V : 50N・m
上記は大体の目安です。
18V機のドリルドライバーの中には、トルク140N・mというパワフルなドリルドライバーもあります。
ですが一般的なドリルドライバーのトルクは20N・m~50N・m位です。
ちなみに、一般的なインパクトドライバーのトルクは120N・m程度で、プロ用になると180N・m~220N・mもあります。
電動ドリルの回転スピードはどれくらい?
電動ドリルの回転スピードは、最低でも400回転/分程度はあります。
3.6Vの電ドラは200回転/分程度なので、それよりはかなり速いです。
高電圧の電動ドリルになると2,000回転/分などの高速回転になるのでめちゃくちゃ早いです。
金属への穴あけなどには高速回転が必要になるので、「ドリル」と名前が付いている以上回転スピードは速いです。
インパクトドライバーは回転スピードが速く、2,000回転/分位のスピードはあります。
なので一見するとドリルドライバーと変わらないと思われがちです。
でも実際にはインパクトドライバーは負荷がかかり始めた段階で「打撃による締め付け」に変わります。
高速回転ではなく低速回転しながら打撃で締め付けるのです。
インパクト機構が働いで打撃が始まると回転数は一気に遅くなります。
なので「荒々しい穴あけ」なら出来るのですが、ドリルドライバーのようなきれいな穴あけはできません。
電動ドリルの作業範囲やメリットとは?
電動ドリルは「こなせる作業の範囲が広い」のが特徴です。
範囲としては
- 繊細なネジ締め
- 木材への穴あけ
- 金属への穴あけ
- 木ネジ・コーススレッドビスの打ち込み
よくインパクトドライバーとひかくされますが、ざっくり言えば違いは以下です。
- ドリルドライバー:繊細なネジ締め ~ 大工仕事(中パワー)
- インパクトドライバー:繊細ではないネジ締め~大工仕事全般(大パワー)
電動ドリルドライバーのメリット
電動ドリルは一番のメリットは、「トルク設定が出来る」という点です。
繊細な弱い力でのネジ締めが出来ます。
これはインパクトドライバーでは出来ません。
3.6Vの電ドラでもできません。
トルク調整が出来るドリルドライバーの特権です。
電圧3.6V~7.2V程度の電動ドリルドライバーは家庭内の雑用に向いています。
電圧14.4Vや18Vなどの電動ドリルドライバーは大工仕事もできますし、トルク設定を変えれば繊細なネジ締めも可能なので汎用性は高いです。
例え18Vの大型ドリルドライバーであっても、トルク調整ダイヤルを最弱の1にして使えば、パソコンの組み立てのような作業にも使えます。
電圧が高ければ高いほどパワーの幅が広がります。
但し本体サイズや重量も電圧に比例してどんどん大きくなるので注意です!
- 「家庭内の雑用でしか使わない」
- 「大工仕事でバンバン穴あけをしたい」
上記のように使用目的がはっきりしているのであれば、用途に合わせて電圧を選んだ方が良いでしょう。
電動ドリルは、インパクトドライバーの代わりにコーススレッドビスも木材に打ち込むことも可能です。
柔らかいDIY用の木材に打つのであれば、以下の長さのコーススレッド(スリムビス)なら大丈夫だと思います。
- 小型機7.2V:長さ45mm程度。
- 中型機10.8V:長さ65mm程度。
- 大型機18V:長さ90mm程度
カタログ値ではもっと控えめに書いてありますが、実際にはカタログ以上のパワーがあると思います。
なので雑用でちょっと使うのであれば、これくらいは大丈夫です。
とはいえあくまでもゆっくり数本のビスを打つ場合の話です。
実用的かというとちょっと違います。
10本、20本と連続でコーススレッドビスを急いで打ち込むようなハードに使うのはできません。
出来たとしてもドリルドライバーの寿命が縮むと思います。
実際に私も10.8Vのボッシュのドリルドライバーを壊してしまった経験があります。
特に90mm以上のビスはそれ以下と比べてめちゃくちゃパワーが必要です。
そんな時はインパクトドライバーを使いましょう。
以下の記事でお手頃な価格のおすすめ機種を紹介していますよ。
AC100Vタイプ(コンセント式)の電動ドリルドライバーについて
また電動ドリルには充電式でなくコンセントに差し込む「AC100Vタイプ」もあります。
AC100Vタイプの場合は性能がまちまちなので、「最大締め付けトルク」の数値をみて判断してください。
以下、大体の目安として考えて下さい。
- トルク10N・m:家庭内の雑用。基本はネジ回し用。木材に直径数ミリの細い穴開けが可能。
- トルク30N・m:ちょっとした大工仕事につかえる。木材に直径20mm~30mmの穴あけ可能。金属への穴あけも可能。
- トルク60N・m:ホールソーなどでの大口径の穴あけが可能。90mmの長い木ねじも打ち込める。プロ用。
まとめ
ホームセンターで買える安い電動ドリルということで、3機種紹介しました。
あやしい中国企業のものではなく、しっかりしたメーカーのものだけを選びました。
参考になればうれしいです。