最近ではホームセンターが自社ブランドのインパクトドライバーを販売しています。
ちょっと前までは電動工具メーカーしか販売していなかったインパクトドライバーですが、時代は変わりました。
具体的には以下のようなホームセンターがインパクトを販売しています。
- ビバホーム エレバリオ インパクトドライバー(LV-TT16540 LID-144S)
- カインズホーム Kumimoku e-cycle 14.4V インパクトドライバー KEC-01
- ナフコ パワークラシック(PowerCllasic) 14.4V充電式インパクトドライバー ID‐14.4LiNA
- コメリ ビーシェア(B-Share)10.8V 充電式インパクトドライバー BS-108 ID
今回はこれらのホームセンター自社ブランドのインパクトドライバーを紹介します。
目次
【カインズホーム】Kumimoku e-cycle 14.4V 充電式 インパクトドライバー KEC-01
カインズホームの自社ブランド電動工具。
Kumimokuというブランド名で販売されています。
インパクトドライバーは14.4Vです。
スペック
最大締付トルク:130N・m
重量:1.0kg(本体のみ)
重量:0.295kg(バッテリーのみ)
充電時間:75分
価格は以下の通りです。
本体のみ
Kumimoku インパクトドライバー(KEC-01):¥7,980(税込)
別売り
バッテリー(14.4V・1.5Ah)(KEC-11):¥3,480(税込)
専用充電器(KEC-12):¥1,780(税込)
【ナフコ】14.4V充電式インパクトドライバー ID‐14.4LiNA
ナフコの自社ブランド電動工具。
パワークラシック(PowerCllasic)というブランド名で販売されています。
スペック
最大トルク:110N・m
重量:1.18kg(本体+バッテリー)
充電時間:70分
価格は以下の通りです。
セット価格
インパクトドライバーセット(ID‐14.4LiNA):¥9,328(税込)
- 充電器×1
- USB出力付1.5Ahバッテリーパック×1
- 6.35mm六角軸両頭ビット+No.2×65mm×1
- 収納袋×1
【ビバホーム】14.4V充電式インパクトドライバー LV-TT16540 LID-144S
スペック
最大締付トルク:130N・m
重量:0.84kg(本体のみ)
重量:1.7kg(本体+バッテリー)
充電時間:60分
このビバホームのインパクトドライバーは自社ブランド品です。
エレバリオというブランド名で複数の電動工具が販売されています。
オンライン価格は以下の通りです。
- インパクトドライバーセット(LV-TT16540 LID-144S):¥10,758(税込)
セット内容は以下の通りです。
- インパクトドライバー本体(14.4V)×1
- 充電器×1
- 1.5Ahバッテリーパック×1
ビバホームのインパクトドライバー(エレバリオ)の評判は?
評価が5つ星のレビューがありました。
評判はいいみたいですね。
肝心のインパクトはと言うと、14.4Vだし、130N出るし、リチウムイオンだし、DIYには申し分ないレベル。
惜しいとこはバッテリーが1.5Aなとこくらいかね。(別売で3Aのもあるみたい)よくある他の工具でも使えますよ的なバッテリーパックなので、他も欲しくなっちゃいますねー。
収納バッグ付きなのも便利!
(ワタシはパカッと半分に開く専用プラスチックケースが苦手ですw)良い買い物でした!
出典:https://minkara.carview.co.jp/userid/571396/car/1877534/10602998/parts.aspx
ビバホームのインパクトドライバー(エレバリオ)は、リチウムイオンバッテリーの電圧が14.4Vで本格的な作業が出来ます。
バッテリー容量が1.5AhはDIYモデルとしては普通です。
最大締め付けトルク130N・mというのは、DIY用インパクトドライバーとしては標準的なスペックです。
インパクトドライバーに期待される作業は問題なくこなせるパワーです。
バッテリーの互換性がある電動工具が他にもたくさんあるのはとても魅力的ですね。
ビバホームのインパクトドライバー(エレバリオ)のバッテリーの互換性
ちなみにビバホームのインパクトドライバー(エレバリオ)に使われているバッテリーは、以下エレバリオシリーズでも使えます。
以下はすべてバッテリーを共用できる出来る電動工具です。
- インパクトドライバー LID-144
- ドリルドライバー LDD-144
- ディスクグラインダー LDG-144
- セーバーソー LES-144
- マルチソー LMS-144
- パワークリーナー LCL-144
- ブロワー LBL-144
- 空気入れ LAP-144
- LEDコンパクトワークライト LWL-144
- LED投光器10W LTK10-144
- LED投光器20W LTK20-144
【コメリ】10.8V充電式インパクトドライバー BS-108 ID
スペック
最大トルク:120N・m
重量:1.1kg(本体+バッテリー)
充電時間:45分
コメリの自社ブランドのインパクトドライバーです。
ビーシェア(B-Share)というブランド名で販売されています。
以前はRETZLINKというブランド名でした。
オンライン価格は以下の通りです。
- インパクトドライバーセット(BS-108 ID):¥7,980(税込)
セット内容は以下の通りです。
- インパクトドライバー本体(電圧10.8V)×1
- 充電器×1
- 1.5Ahバッテリーパック×2
- PHビット2本
ホームセンター自社ブランドのインパクトドライバーと一流メーカー品の比較
バッテリー電圧について
電圧については一流メーカー品だろうがホームセンター自社ブランド品だろうが選び方は同じです。
電圧10.8V以上のインパクトドライバーであれば最大締め付けトルクが「100N・m」程度はあると思います。
なので上記のどれを購入しても大工仕事はこなせるパワーを持っています。
言い方を変えれば120mmの長いコーススレッドを最後まで木材に打ち込むパワーがあるという事です。
ただし、電圧が高いほどパワーは強くなります。
メインの用途が「太い木材に長いビスをバンバン打ち込む大工仕事」なのであれば電圧14.4Vを買った方が作業ははかどると思います。
逆に大工仕事は少なくて、合板などの板の固定や60mm程度の短めのコーススレッドを使う方は電圧10.8Vでも十分です。
重量的には電圧10.8Vの方が軽いので、女性なら電圧10.8Vのインパクトをお勧めします。
バッテリー容量について
バッテリー容量は電池切れまでの時間に関係します。
上記で紹介したインパクトはどれもバッテリー容量1.5Ahです。
基本的にDIY用のインパクトはどのメーカーもバッテリー容量1.5Ahの場合が多いです。
バッテリー容量1.5Ahだと、65mmのコーススレッド(木ねじ)を80本くらい打ち込んだら電池がなくなります。
プロ用に比べればDIY用インパクトは作業効率は悪いです。
ビスを打ち込むスピードが遅いからです。
でもDIYには厳しい納期があるわけでもないのでプロ用じゃなくても問題ないでしょう。
椅子や机・テーブルの作成は出来る?
椅子や机、テーブルを作成する程度の用途なら問題ありません。
65mm程度のコーススレッドで足りるでしょうし、本数も大して使いません。
バッテリー1本でも大丈夫でしょう。
ウッドデッキ作成は出来る?
ウッドデッキ作成だと65mmや75mmくらいのコーススレッドを使うかと思います。
しかし連続で大量にコーススレッドビスを打ち込む事になります。
なので途中でバッテリー切れになると思います。
でもバッテリーが2本あればバッテリーを交換しながら連続作業が出来ます。
コメリのインパクト「BS-108 ID」は最初からバッテリー2個セットなので問題ありません。
但し他のメーカーはバッテリーが1個しか付属していません。
バッテリー1個だとDIYであっても使い勝手が悪いです。
最初から2個買うつもりで金額を見積もった方が良いと思います。
そう考えるとコメリのビーシェア「BS-108 ID」はかなりコスパが高いですね。
小屋を建てるなどの大工仕事は出来る?
小屋を作るなどの大工仕事になると、太めの木材同士を長めのコーススレッドで締結する作業が出てきます。
そうなると120mmなどのコーススレッドを使うでしょう。
コーススレッドビスは長くなると一気に負荷が3倍4倍に高くなります。
1本打ち込んだら一気にバッテリーを消耗します。
120mmのコーススレッドだと20本程度でバッテリー切れでしょう。
こうなると今回紹介しているDIY用だと連続作業はできません。
プロ用インパクトを準備した方が楽しく作業できると思います。
バッテリーの充電時間について
充電時間はそれぞれ差があります。
- コメリの10.8Vインパクト:45分
- カインズホームの14.4Vインパクト:75分
DIY用インパクトは電池容量が小さいので、2本のバッテリーを交互に充電しながら連続作業します。
その時重要なのが充電時間です。
上記の2機種でも45分と75分で30分の差があります。
電圧が違うので単純比較はできないのですが、機種によって時間が違うのはお分かりいただけると思います。
DIY用であれば、のんびり作業できるので75分の充電時間でも待つことができるでしょう。
待てるのであればなんら問題はないです。
ちなみに、DIY用とプロ用では充電時間にもかなり差があります。
上記のカインズホームのDIY用インパクトは電池容量1.5Ahで充電時間は75分です
マキタのプロ用インパクトTD171DRGXの電池容量6.0Ahですが充電時間は40分です。
電池の容量は4倍なのに、充電時間は1/2です。
凄くないですか?
しかもTD171DRGXは80パーセントまでの充電であればたったの27分で終わります。
プロ用おそるべし!
高価なプロ用にはそれだけの価値があるという事がわかっていただけると思います。
最大締め付けトルクについて(パワー)
上記のどのメーカーも最大締付トルクが「100N・m」以上あります。
机やテーブルを作る程度の軽い木工DIYであれば問題ないです。
マキタなどの一流メーカーでも「DIY向けインパクト」のトルクは100N・mちょっとです。
これくらいのパワーなら120mmの長いコーススレッドを打ち込む事も可能です。
おそらくパワーに関しては心配の必要はないです。
但し、実際に使った場合には電圧が高い機種の方がパワーがあると思います。
1秒でも早く作業を終わらせたいという方は、10.8Vより14.4Vの方が良いかもしれません。
プロ用との差はある?
電圧の説明にも書きましたが、小屋の作成などの本格大工仕事では120mmなどの長いコーススレッドをバンバン使います。
DIY用の柔らかい木材であれば問題ないのですが、天然の木材など木材の硬さやコーススレッドの太さによっては、非力なDIY用ではパワー不足で最後まで打ち込めない場合もあるかもしれません。
打ち込めたとしてもプロ用の2倍、3倍の時間がかかります。
なので作業効率を考えるとプロ用インパクトの方がおすすめです。
プロ用インパクトのトルクは「170N・m」クラスです。
打撃のスピードも速く、一気に最後まで打ち込んでくれます。
上記のDIY用と比較すると、プロ用は笑えるほど作業がはかどります。
また負荷の高い作業は工具本体にもダメージを受けます。
DIY用インパクトで無理をするとそれだけ故障しやすくなると思ってください。
プロ用インパクトは最初から高負荷で使う事を想定して作ってありますから簡単には壊れません。
耐久年数まで考えると案外プロ用の方がコスパが良かったりもします。
そういった点でも本格的な大工仕事はプロ用インパクトの方がおすすめです。
木材の屑が舞う環境や雨の中での作業などを考えたら防塵防滴のプロ用は最高です。
後で買うなら、最初からマキタのTD171DRGXのようなプロ用インパクトを準備した方が賢明です。
使い勝手も最高だし、軽いし、小さくて取り回しも抜群です。
どうしてもDIY用で済ませたい場合は、コーススレッドを打ち込む前にドリルビットで下穴をあけるという裏技があります。
下穴をあける手間がかかりますが、下穴が開いていれば長いコーススレッドビスでも楽に打ち込む事ができますからDIY用でもしのげます。
参考にしてみて下さい。
まとめ
まずは一回インパクトを買って使ってみたい!
そんな方にはお手頃価格の上記のインパクトはおすすめです。
上記の4機種で言えば、私個人的には「コメリのビーシェア」のインパクトがおすすめです。
コスパが高いしバッテリー2本セットなど、セット内容が充実しているからです。
一流メーカーのDIY用インパクトはもっとおすすめ!
もし1万円程度の金額が出せるのであれば、以下の機種も検討してみてください。
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私なら最初からプロ用を買います。
わたしなら最初からマキタのTD171DRGXを買います。
価格は高いですがすべてにおいて最高です。
- パワー
- 性能
- 機能
- 耐久性
- 軽さ
- コンパクトさ
- カッコよさ
- バッテリーの汎用性
- 所有する満足度
買って後悔する事が何もありません。
この満足感は使ってみなければわかりません。
ですが一度使うと他のインパクトは使えなくなります。
永く愛着を持って使える電動工具は、道具ではなく「人生のパートナー」になります。
では。