今回は電動ドライバーとインパクトドライバーの違いについて書きます。
「電動ドライバー」と「インパクトドライバー」の違いとは?
結論としては「かなり違う物」です。
バッテリーの電圧も違いますし、用途もパワーも違います。
ですがまずは「電動ドライバー」という言葉の定義をしっかり決めてから説明した方が良いと思いますので、事がの説明から始めたいと思います。
「電動ドライバー」って何?
「電動ドライバー」っていう言葉、なんかよく分かりませんよね。
だって「電動」の「ドライバー」っていう事なら、ほとんどの「ピストル型のネジが回せそうな電動工具」が該当しそうじゃないですか?
なのでここでは実際にどういう風に使われているかを説明します。
ズバリ言うとこうです。
一般的には以下のような物を「電動ドライバー」と呼ぶことが多いです。
用途とバッテリー電圧
⇒ 電圧3.6Vの電動ネジ回し。7.2V以上の電圧は無い。
誰がどこで使う?
⇒ 女性や初心者が家の中で使う。壁にネジを打ったりする。
サイズや重さは?
⇒ 電動工具では一番小さく、一番軽い。300g程度。
価格は?
⇒ 電動工具では一番安い。2,000円~6,000円程度。
パワー(トルク)と回転スピードは?
⇒ トルクは5N・m程度。回転スピードは200回転/分程度。
ちなみに200回転/分程度の回転スピードってどれくらいかわかりますか?
この動画を見るとよくわかります。
という事で、一般的に「電動ドライバー」という言葉が指すのは
「小さくて軽い、ちょっとしたねじ回しに使うお手軽電動工具」
という感じの物です。
もちろん「ちがう!インパクトドライバーも電動ドライバーの一種だ!」という意見もあるかと思います。
ですが今回はあくまでも一般的に浸透している「言葉の使われ方」から考えて判断しています。
逆に言えば、7.2V以上だとほぼ「ドリルドライバー」か「インパクトドライバー」として売られています。
インパクトには「インパクト機構」、ドリルドライバーには「トルククラッチ」や「変速機能」などが付いているので、明らかに「3.6V電動ドライバー」とは異なります。
「インパクトドライバー」って何?
これはハッキリしています。
「インパクト機構」を持っているネジ締め機です。
形的には電動ドライバーと同じですが、このインパクト機構は明らかに他の電動工具にはない物です。
ちなみにもう一つ「ネジ締め」じゃなくて「ボルトの締結」に特化した電動工具がありあます。
そちらはインパクトレンチと呼ばれています。
インパクトドライバーは強烈な打撃による締め付けが出来ます。
電動ドライバーよりもドリルドライバーよりも桁違いに強力なパワーがあります。
トルクは100N・m以上、18V機になると180N・mを超えるハイパワー機もあります。
重さは1Kg~2kgの間位です。
繊細なネジ締めは苦手(相手を壊してしまう)ですが、パワーや回転スピードは凄いです。
インパクトドライバーに電圧3.6Vバッテリーのタイプはありません。
一番小さくてもバッテリー電圧は7.2V以上です。
ちなみに電圧7.2Vのペン型インパクトは、トルク30N・m程度で、インパクトなのに電動ドライバーのような使い方もできて便利です。
電動ドライバーとインパクトドライバーの違いは?
これまでの話でお分かりのように、パワーが全く違う電動工具です。
車で言えば「原付バイク」と「スポーツカー」位の違いがあります。
でも原付バイクでも人を運べますし、手軽で維持費のかかりませんよね。
ちょっと近所にタバコを買いに行くだけなら、スポーツカーより原付バイクの方が便利です。
電動ドライバーとインパクトドライバーも同じような関係です。
言い方を変えれば、「両方持っていたら便利」と言えます。
まとめ
電動ドライバーとインパクトドライバーは全く違う電動工具です。
それぞれ便利なので、1台買っておけば便利ですよ。
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