「高枝切りバサミ」と「高枝のこぎり」の後悔しない選び方!
私が実際に使ってみた感想を踏まえておすすめを紹介します。
これまで数百本の枝切りを行った体験談です。
枝切りは「のこぎり」の方がおすすめ!
高枝切りといえば「鋏(ハサミ)」と思っている方多いですよね。
庭木の剪定などで枝を切るために高枝切鋏を購入する方は多いと思います。
テレビ通販なんか見てると「高枝切りバサミ、おすすめですよ~」なんて言っています。
でもハッキリ言います!
買うなら高枝切鋏より高枝切りのこぎりの方がおすすめです。
ポールソーとも呼ばれますね。
高枝切鋏の用途
一時期、テレビ通販で凄く宣伝していた高枝切りバサミ。
枝切りとはいうものの、実際はどういう使い方をするのでしょうか?
木の実の収穫に使うなら高枝切鋏を選ぶべし!
高枝切りバサミは細くてフニャフニャした木の枝をカットするのが得意です。
一番多い用途は木の実の収穫です。
主な用途は以下のようなものです。
◆枝になっている果実の摘果・収穫(柿、みかん、ビワなど)
◆桜や梅の花が咲いている小枝の切り取り。
カットした枝をそのまま挟み込んでキャッチするので大切な木の実を落とさず収穫できます。
これが高枝切鋏の一番の特徴であり持ち味です。
このような用途であれば高枝切鋏を買いましょう!
この記事が参考になります。
→ 高枝切鋏 おすすめは?【アルス ライトチョキズーム】めっちゃ軽い!切れ味抜群!
昔は自分で道具を作っていた
私のおじいちゃんは自分で道具を作って柿を収穫していました。
真竹の先をとがらせて先を割った道具です。
「もぎり」とかいう名前だった気がします。
割れ目に枝を挟んでくるっと回す事で枝がポキッと折れます。
でも割れ目で枝を咥えているので柿を落とさずに収穫できるのです。
うちのおじいさんもやってました。
懐かしいなぁ。
昔は身の回りの木や竹でなんでも器用に作っていましたからね。
そんなじいちゃんに男を感じたものでした。
私のDIY好きもそこが原点だと思います。
話が逸れた・・・申し訳ないです。
高枝切りのこぎりの用途
こぎりの機能に特化した高枝切りのこぎり。
どんな用途で使うのでしょうか?
枝打ちに最適。太い枝もサクサク切れる。
高枝鋸は高枝切鋏と比較してよりパワフルです。
太い枝もサクサク切っていきます。
庭木の枝の伐採には大活躍します。
以下のような状況ならおすすめです。
- 庭木の枝でお隣の家に迷惑をかけている。
- 枝が繁りすぎて日当たりが悪くなった。
- 枯葉が多すぎて掃除が大変。
- いらない枝を間引きたい。
人の腕くらいの太さの枝なら簡単に切り落とせます。
想像以上の切れ味にびっくりしますよ。
おすすめの高枝のこぎりは、ズバリ「千吉」です。
シンプルで使いやすく、切れ味抜群です。
私も愛用しています。
もう何百本も枝を切りました。
何年も経ちますが、今も現役です。
「高枝切りバサミ」と「高枝切りのこぎり」の切断能力比較
高枝切鋏は直径15mm。
千吉というメーカーの高枝切りバサミの説明を読むと「最大切断目安は15mm」と記載されています。※表示がないメーカーも多い。千吉は好感が持てます。
直径15mmとはどれくらいの太さでしょうか?
1円玉の直径は20mm
直径15mmは一円玉より小さいです。
成人男性の小指の太さくらいです。
太めの枝を切りたい場合は役に立ちません。
おもちゃのマジックハンドみたいな仕組みで小指程度の枝が限界です。
通信販売ではまるで太い枝も切れるように宣伝しますがあれは嘘です。
我が家でも過去に母が何度も高枝バサミを購入しました。
しかし用途が限られており、毎回大した働きもせずに錆びついて終わりです。
あくまでも細い枝しか切れません。
高枝切りノコギリの切断能力は直径100mm以上。
高枝切りバサミと違い、直径10センチ程度の枝なら難なく切り落とせます。
とにかく役に立ちます。
高枝のこぎり。おすすめは「千吉」!だまされたと思って買ってみて!
私の愛用品
これは私が使っている千吉というブランドの高枝切りノコギリです。
性能が良くめちゃくちゃよく切れます。
2m~3m程度の高さなら余裕で枝打ちできます。
もう購入して5年以上経ちます。
想像以上の切れ味と使いやすさにビックリです。
「作りはシンプル」
「性能は抜群」
私の自慢の道具です。
千吉 高枝挽鋸 3M SGPS-2
家の周りの雑木の枝打ち鋸として購入しました。
千吉の高枝鋸は3種類あります。
私が購入したのは一番長い3メートルの伸縮タイプです。
2段ポール構成で長さを4段階調節できます。
うちの近所にはこの「千吉」の取扱店がありませんでした。
車で1時間ほど走り遠くの大きいホームセンターでこの「千吉」見つけ、「これだ!」と思い購入しました。
ほとんどの商品が「高枝切鋏に鋸の歯を取り付けるタイプ」でしたので魅力を感じませんでした。
すぐ壊れるし使いにくい事を知っていたからです。
鋸専用のこの商品は、まさに私の求めていた物でした。
一目惚れして購入しました。
なんといっても見た目がスマートでカッコいい!
価格
価格は2,000円~7,000円位です。
商品は3種類、長さが異なります。
一番長いタイプで5,000円程度です(amazon)。
ホームセンターではもう少し高いと思います。
どこに売っている?売り場は?
田舎の小さなホームセンターには置いていないと思います。
県庁所在地クラスの街にある大きなホームセンターならあるんじゃないでしょうか。
売り場は以下の通りです。
- 園芸コーナー
- 農具コーナー
- DIYコーナー
ネット通販での購入がおすすめ!
販売店を探し回るのは大変です。
インターネット通販ならかなり格安で買えます。
しかも口コミを確認できるので、より安心です。
高枝のこぎり「千吉」のレビュー
実際に使用した感想を書きます。
メチャクチャ切れ味がいい
本当に良く切れます。
人間の手首程度の太さの枝であれば、刃先を往復するまでも無く一回挽くだけでズバッと切り落とせます。
サムライが袈裟斬りにするようなかっこよさです。
シルキーの仮枠用の鋸が切れなくなり新しい刃に交換しましたが、それと比べてこちらの高枝のこぎり方が切れ味は断然いいです。
※用途が違うのかもしれませんが・・・。
高枝の伐採は、上を向いた体勢でかなり大変な作業です。
鋸の切れ味が良いか悪いかで作業効率も疲労度も雲泥の差となります。
刃が薄く、余計な力は必要ない。
ノコギリの刃が薄く、摩擦が少ない為かとてもラクに挽けます。
刃が折れない。
刃が気に挟まってしまって大丈夫。
刃がグニャっとしなって、しなやかに耐えてくれます。
実際、バンザイして高い枝を切っている最中に刃が挟まってしまった事があります。
抜き差しなら無い状態になりましたが、手を離してもブランブランと刃がしなりながらぶら下がっていました。
刃の取替えがラク
刃の交換も簡単です。
替え刃は1,000円位なので、切れ味が悪くなったら交換すればまた新品時の切れ味に戻ります。
「高枝切りハサミ」に付属したタイプと違って、シンプルでわかりやすいのがうれしいです。
刃の角度が変えられる
刃の角度を3段階に変えられます。
まずはまっすぐの状態。
次に角度をつけた状態。
真上に位置する枝を切り落とそうする場合、鋸の刃を枝に押し付けて挽くことができません。
そういう時は先端のノコギリに角度をつけておきます。
刃を枝に引っ掛けておき本体の重みと体重で下に引っ張れば鋸を挽く事が出来ます。
ギリギリ届くところの枝も切り落とせるのでありがたいです。
ちなみに使わない時は折りたたみます。
折り畳むとこうなります。
折りたたむことが出来る高枝ノコギリは危なくなくて良いですよ。
構造がシンプル
シンプルな構造なので、余計なボルトなど一切ついていません。
茂みの中に差し込んでも、引っかかったりしません。
グリップが持ち易く、力が入れ易い!
高枝切りバサミタイプと違ってシンプルです。
柄の部分に余計なものがありません。(マジックハンド的な部分)
全体が扁平した形です。
表現が難しいですが、握った瞬間良さがわかります。
剛性が高い!
アルミ製ですが剛性が高くしっかりした作りです。
変なしなりが無いので狙いが定めやすいです。
ノコギリの刃を枝にしっかりと押し付けることができます。
ポールを伸ばしてもガチャガチャと遊びもなく安っぽい感じがしません。
安定感は抜群です。
耐久性が高い!錆びない!
3年間で数百本の枝を切り落としました。
まだまだ使えます。
作りがシンプルで壊れません!
アルミ製なので錆びません!
刃は少し錆びますが、使用に問題はありません。
刃は途中で一度交換しました。
根元の角度調整用の溝部分が折れた為です。
切れ味はまだまだ良かったですよ。
レビューまとめ
高枝切り鋏の先にノコギリの刃を取り付けるタイプに不満を持っていた私の母は、この千吉を使った時あまりの使いやすさと切れ味に驚いていました。
多分初めて使う人はみんな「おおっ凄い!」と感心するはずです。
それぐらい使いやすく切れ味も良いです。
高枝切りバサミにノコギリの刃を取り付けるタイプはやめて千吉を買いましょう。
※追記:5年使っていますがまだ壊れません。
「千吉」は価格がお手頃!
私は確か5,000円位で購入しました。
同じ価格でも使い物にならない商品がたくさんあります。
それらと比較すれば本当に満足度の高い商品です。
今まで切ってきた枝を業者に頼んで伐採していたらと考えると・・・ゾッとします。
千吉の種類と購入方法
3種類あります。
千吉 高枝挽鋸 1メートル(SGPS-3)
長さ1メートルの固定タイプです。
一番短いタイプ。
【仕様】
刃部材質 | 柄部材質 | 幅 | 高さ | 質量 | 奥行 |
刃物鋼 | アルミ | 45mm | 1300mm | 400g | 20mm |
【本体】
【替刃】
千吉 高枝挽鋸 2メートル(SGPS-1)
長さ2メートルの伸縮タイプです。
中間の長さ。
【仕様】
刃部材質 | 柄部材質 | 幅 | 高さ | 質量 | 奥行 | 鋸角度 |
刃物鋼 | アルミ | 90mm | 1090mm | 1020g | 50mm | 3段階調整機能付き |
【本体】
【替刃】
千吉 高枝挽鋸 3メートル(SGPS-2)
長さ3メートルの伸縮タイプです。
これが一番長いタイプ。
【仕様】
刃部材質 | 柄部材質 | 幅 | 高さ | 質量 | 奥行 | 鋸角度 |
刃物鋼 | アルミ | 90mm | 1570mm | 1300g | 30mm | 3段階調整機能付き |
【本体】
【替刃】
千吉の替刃は2種類ある!
1mタイプだけ刃の形が違います。
2mタイプと3mタイプは替え刃が共通です。
一番短い1mタイプは刃の角度が変えられません。
刃を折りたたむ事もできません。
固定式です。
買い間違いのないように。
替え刃は1000円程度なので、本体と一緒に1つ購入しておけば後々ラクです。
販売店はデカいホームセンター。もしくは通販。
小さなホームセンターでは販売されていません。
あったとしても1種類だけだったり替え刃が売っていなかったりするでしょう。
交通費や探す時間を考えればネット通販で購入した良いです。
ネットの方が価格も割安です。
もっと高い場所の枝打ちなら「シルキーハヤテ(4段)」がおすすめ!
3mでは届かない!
もっと本格的なものが欲しい!
そういう方にはこれがおすすめです。
ハヤテです。
最強の高枝のこぎりです。
なんと長さは6mです。
高枝切りを行うのが大人の男性だったら、この「シルキーハヤテ」が最終兵器となります。
これ以上の高枝切りのこぎりは無いので、これで届かない高さの枝打ちは業者に頼むことになります。
業者に頼むか?それともシルキーハヤテに頼るか?
業者に頼めば、費用は1万~2万円では済まなくなります。
できれば費用を抑えて自分で伐採したい。
でも木に登る危険は冒したくない。
そんな方が最後に頼るのが、「シルキーの高枝切りノコギリ」です。
私もずーっと欲しかったシルキーのハヤテ。
ついに買いました。
枝打ちの範囲(高さ)が何倍にも広がりました。
太い枝もなんのそのです。
切った後に運ぶのが大変ですが、とにかく大活躍でした。
性能的にはほかの高枝切鋏の追随を許しません。
シルキーの「ハヤテ」や「はやうち」については、他の高枝切りのこぎりと比べること自体間違いです。
恐らく業者に頼んだら、コレを担いで現れるでしょう。
業者さんにとっても最強の高枝のこぎりですから。
つくりはしっかりしていて、品質は確かです。
中国製ではありません。
日本製です。
刃物の町で有名な「兵庫県小野市」で生産されている、まさにメイドインジャパンの製品です。
日本製のクオリティの高さは、一度使えば実感できます。
切れ味もバッチリ。
「シルキーハヤテを持っている」というだけで、自信がみなぎってくる!
それくらい所有する喜びを感じる逸品です。
最後に
女性やお年寄り、初心者には千吉!
女性やご年配の方、力作業の苦手な方には重さがネックとなります。
高枝切鋏を買うなら「アルス」
→ 高枝切鋏 おすすめは?【アルス ライトチョキズーム】めっちゃ軽い!切れ味抜群!
高枝切鋸を買うなら「千吉」
千吉でも短めのモノだったら女性やお年寄りでも使いやすいです。
男ならハヤテ!
枝打ちの道具としては「はやうち」を改良して作られた「ハヤテ」が最強です。
男なら「ハヤテ」でしょう!
少々高価ですが、邪魔な枝がすっきりなくなって日差しが差し込んでくるときの解放感は何とも言えません。
価格以上に喜びを味わえますし、いろんな方に感謝されます。
近所を代表して1本買っても良いとおもいます。
⇒ 【 シルキー ハヤテ 】の記事
今回が高枝のこぎりデビューなら、まずは「千吉」を買ってみましょう。
それでも物足りない場合は「ハヤテ」を検討してみてください。
もちろん2つを使い分ければ無敵ですよ。
電動の高枝切りのこぎり(チェンソータイプ)は?
高枝切りノコギリの先端に電動のチェンソーが付いたものもあります。
良い態勢で使えるのならすごく使えそうですね。
でも使えるシチュエーションが限られるし、それなりに危険です。
チェンソーはキックバックもありますから。
まずはシンプルなものを購入しましょう。
切れ味の良いものを買えば電動じゃなくても簡単に切れますよ。
切り過ぎと頑張り過ぎに注意!
これらの道具で枝打ちをしたら、凄い切れ味にきっと感動します。
楽しすぎてニヤけます。
そして私みたいに切らなくていい枝まで切ってしまいますよ。
都会に住んでいる方は実家に帰省した際に「庭」や「お墓」などの雑木を伐採してあげたら喜ばれるのではないでしょうか。
親も喜び、気分もスッキリして晴れやかな気分になれると思います!
但し、高所の枝切り作業は真上を向いたままとなります。
高枝切鋏も高枝切のこぎりも、どちらも首に激しい負担がかかります。
時間を決めて休憩を入れ、ストレッチやマッサージをしながら行ってください。
「あと1本」などと思って頑張りすぎると、あとで首や肩に支障が出ます。
「頸椎ヘルニア」になったら意味ないですから。
早めの休憩で緊張をリセットしながら、ぼちぼちやりましょう!
まとめ
もっと本格的にやるならシルキーの「ハヤテ」か「はやうち」です。
では。