「安全靴の選び方」以前に知っておくべき知識!
世の中には安全靴を履いて仕事をする方がたくさんいます。
会社から安全靴を履くように指示がある場合もあります。
でも1つ大切な知識があるんです。
安全靴を履いて仕事をするプロの方なら知っておくべき知識です。
安全靴が3,000円で買える時代になった?
身の回りに溢れている”安全靴”。
「安全靴」と称する色んな靴が売られています。
リアル店舗でも通販でも激安商品がたくさん見受けられます。
みなさんはその中からどうやって安全靴を選んでますか?
「どの安全靴にしようかな~?」
「これ軽いから履きやすいな!」
「これカッコいいじゃん!」
現実には”何となくフィーリングで選んでいる”という方も多いと思います。
安全靴の定義とは?
定義ってなんだか難しいですよね。
言い方を変えるとこうです。
「この靴は○○〇だから安全靴なんです!」と言う時、この○○〇に当たるのが定義です。
プロボクサーの定義は?
簡単な例として「ボクサー」で例を挙げて説明します。
まちがい!
「Aさんはボクシングがめっちゃうまいからプロボクサーだよ!」
「Aさんはボクシングの知識がハンパないからプロボクサーだよ!」
「Aさんはボクシングルールでもケンカ無敗でめっちゃ強いからプロボクサーだよ!」
どうですか?
Aさんはプロボクサーでしょうか?
ちがいますよね。
ただしい!
「Aさんはボクシングのプロテストに合格してプロライセンスを持っているからプロボクサーだよ!」
これが正解です。
これがプロボクサーの”定義”です。
「強いらしいよ?」とか「負けたことないんだって?」とか「プロボクサーに勝ったんだって!」じゃだめなんです。
きちんと定められたテストを受けて、合格して、証明をもらう事が全てなんです。
「自分でテストした」とか「大丈夫だと思う」では客観的な証明はできませんよね。
安全靴もそうです。
”安全靴”という言葉には”定義”があるんです。
それ、本当に安全靴ですか?
ここで一つ質問です。
「あなたの履いている安全靴は本当に”安全靴”でしょうか?」
「その靴は本当にあなたの足を守ってくれるのでしょうか?」
もう一度基本に戻って、安全靴についての真実をお伝えします。
安全靴とは「安全そうな靴」の事ではありません!
一般の方はこう考えがちです。
まちがった認識
・お店の安全靴コーナーに売ってあるから安全靴なんでしょ?
・つま先が堅いから安全靴でしょ?
・セーフティーシューズって日本語で安全靴の事なんでしょ?
・靴の素材が本革っぽいから安全靴なんでしょ?
実はこれらは違います。
安全靴かどうかは法律でハッキリ決められています。
ココがポイント
安全靴には必ずJISマークがついています。
JISマークとはこんなマークです。
正確にいうと、「JIS規格(T8101)」です。
このJIS T8101の試験を受け、認証を受けた製品だけが「安全靴」と呼ぶことが出来る製品です。
試験とは例えばこんな耐衝撃性能試験です。
JIS規格の試験を行うのは国が認める第三者機関です。
自社試験と違います。
ごまかすことが出来ません。
逆に言えばこう言えます。
JIS規格品とは?
客観的に品質を証明され、信頼できる国が認めた製品。
購入するユーザーはこれを知っていれば粗悪品をつかまされる事がありません。
大切なので知っておいてほしいと思います。
まとめ
今回は以下の点を伝えたくて書きました。
ココがポイント
・安全靴にははっきりとした基準がある
・安全靴がどういう物かは法律で決まっている
もし会社から「安全靴を履きなさい」と指示されたら、それはJISマークの作業靴のことです。