電動工具メーカーの高儀が、Amazon向けブランドとして販売している「Primero(プリメロ)」シリーズ。
今回はそのプリメロのインパクトドライバーについての記事です。
目次
Primero(プリメロ)は最安値のインパクトドライバー!
アマゾンで検索すると、このインパクトドライバーがヒットします。
プリメロというブランドのインパクトドライバーです。
このインパクトドライバー、驚くほど価格が安いんです。
プリメロのインパクトドライバーの価格はいくら?
このプリメロのインパクトドライバー、
約4,800円
の価格で売られています。
※2020年11月現在
ちょっとびっくりな低価格ですよね。
プリメロのインパクトは他社生製品。価格比較!
通常、インパクトドライバーの価格はDIY用でも1万円以上します。
最近出てきたホームセンターブランドの格安インパクトでも8,000円程度はします。
でもこのプリメロのインパクトは4,000円ちょっとの激安価格です。
ざっくり言えば通常価格の半額以下です。
こんなに安いインパクトドライバー初めて見ました。
プリメロのメーカー名は?どこが作っているの?
Amazon向けブランドとして格安の電動工具を販売しているプリメロブランド。
プリメロはいったいどんな企業が作っているのでしょう?
プリメロのメーカーは・・・あの「高儀」だった!
プリメロブランドの製造元をよく調べてみたらビックリしました。
日本の老舗電動工具メーカー「高儀」の製品だったのです。
決して怪しいメーカーの製品ではありません。
「高儀」の製品は昔から日本のホームセンターに並んでいます。
DIY向け電動工具メーカーです。
最近多いホームセンターブランドの製品も、実は高儀製のものも多いです。
ホームセンターでは「高儀」の電動工具が「アースマン」というブランド名で売られています。
ホームセンター「ナフコ」の自社ブランド電動工具である「パワークラシック(PowerCllasic)」も中身は高儀です。
なのでプリメロは怪しい中国製インパクトではなくて、れっきとした日本の企業の製品です。
製造工場は日本国内じゃないと思います。
マキタのプロモデルでも国内生産モデルは少ないですので。
でもきちんと高儀が品質管理した中で、高儀やAmazon、ナフコなどが自分の看板で販売しているものです。
だから怪しい中国製の電動工具とは品質が違います。
プリメロの販売元はどこ?返品・返金が難しい?
Amazonでの買い物は、販売元が「Amazon」なのかのチェックが大切。
Amazonで売られている商品は、大きく2つの販売元に分けられます。
1、販売元がアマゾンの場合
- 出荷元:Amazon
- 販売元:Amazon
2、販売元がアマゾンじゃない場合
- 出荷元:Amazon
- 販売元:個別店舗名
ちなみに、送料無料の「prime商品」と呼ばれるものの中にも販売元がAmazonじゃない物は多くあります。
「アマゾンマーケットプレイス」というものです。
販売元が「個別店舗」の場合は、その店舗の中身は千差万別です。
信頼できるメジャーな店舗さんもありますが、個人でやっているようなものもあります。
一番危険なのは中国系のあやしい店舗の場合です。
もし商品に初期不良などのトラブルが起きた時は、この「販売元」の違いでその後の対応が大きく変わります。
プリメロの販売元はアマゾン。安心して購入できます。
プリメロは販売元も出荷元も「Amazon」です。
システムが確立しているので、返品・返金のやりとりがスムーズに行えます。
余計な個人情報の入力もありません。
安いインパクトドライバーや電動工具は怪しい中国系企業が販売している場合が多いですが、プリメロはアマゾンが責任をもって販売していますから安心して買う事が出来ます。
高儀のインパクト2機種を比較(ナフコ、プリメロ)
私はいままでこんなに安いインパクトドライバーは見たことがありません。
なぜこんなに安く売られているのか不思議でした。
なぜ安いのか、調べてみました。
上記の通り、プリメロのメーカーは高儀です。
高儀は他にもインパクトドライバーを販売しているので比較してみましょう。
インパクトドライバー(ナフコとプリメロ) 価格比較
前述のとおりナフコのインパクトは高儀製です。
プリメロのインパクトも高儀製なので価格を比較してみましょう。
- プリメロインパクト:4,802円(税込)(Amazon)
- ナフコインパクト:9,328円(税込)(ナフコオンラインストア)
同じ高儀のインパクトなのに、2倍近い差がありますね。
同じ高儀製のインパクトドライバーなのに、なぜここまで価格に差があるのでしょうか?
インパクトドライバー(ナフコとプリメロ) セット内容比較
まずはプリメロのインパクトドライバーです。
【プリメロインパクト セット内容】
- インパクトドライバー本体×1
- 充電アダプター×1
- バッテリーパック×1
- 段付ビット(+No2×100mm)×1
- 両頭ビット(+No2×65mm)×1
- 両頭ビット(+No1×-6mm×65mm)×1
- ビットホルダー×1
- 取扱説明書×1
【ナフコインパクト セット内容】
- インパクトドライバー本体×1
- 充電器×1
- バッテリーパック×1
- 6.35mm六角軸両頭ビット+No.2×65mm×1
- 収納袋×1
- 取扱説明書×1
大きな差はありません。
両社ともバッテリー1本のみの付属です。
インパクトドライバー(ナフコとプリメロ) 性能比較
【プリメロインパクト 性能】
- 電圧:7.2V
- バッテリー容量:1.5Ah
- 充電時間:3時間
- 無負荷回転数:約0~2600min-1(無段変速)
- 打撃数:約0~3200回/分
- 最大締め付けトルク:約30N・m
- 本体サイズ:長さ144×幅58×高さ196mm
- 質量:約0.7kg(バッテリーパック含む)
【ナフコインパクト セット内容】
- 電圧:14.4V
- バッテリー容量:1.5Ah(USB出力付)
- 充電時間:1時間程度(おそらく)
- 無負荷回転数/約0ー2,800min-1(無段変速)
- 打撃数/約0ー3,300回/分
- 最大締め付けトルク:約110N・m
- 本体サイズ:長さ160×幅75×高さ210(mm)
- 質量:約1.18kg(バッテリーパック含む)
性能面でかなりの差があることがわかりました。
特筆すべきなのは以下の点です。
- 電圧が2段階違う。(7.2Vと14.4V)
- 充電時間が違う。(3時間と1時間)
- 締め付けトルクが違う(30N・mと110N・m)
ナフコのインパクトの方がサイズが大きくと質量が重いのは電圧が大きいから当たり前ですね。
でもその他の部分で比較すると、ナフコのインパクトの方が性能が上です。
明らかな性能の差があります
プリメロのインパクト(7.2V)を買う時に気を付けることは?
前述のインパクト比較でプリメロの性能面での不安が見え隠れしました。
見た目がガングリップなので、一見分かりませんよね。
私も商品写真を見ただけでは気づきませんでした。
上記の機種比較を踏まえて、プリメロを購入するときに気を付ける点を挙げます。
プリメロのインパクトはトルクが「30N・m」しかない。本格DIYは不可能。
「まさか、7.2Vとは思わなかった」
「まさか、トルクが30N・mしかないとは思わなかった」
これが正直な感想です。
では実際に購入したら以下のようなデメリットがあります。
パワー不足で本格的なDIYが出来ない!
プリメロのインパクトは、名前には「インパクトドライバー」とあります。
ですが、実際の用途としては「強力な電動ドライバー」と思った方が良いです。
この7.2Vのプリメロインパクトの能力では65mm程度のコーススレッドビスの打ち込みが限界だと思います。
長さ90mmや120mmのコーススレッドビスを打ち込みたいなら、最低10.8V以上のインパクトドライバーが必要です。
プリメロのおインパクトは2本の木材(角材)を締結するような用途には使えません。
これはプリメロがダメなのではありません。
7.2Vのインパクトドライバーは、どのメーカーでも30N・m程度のトルクしか出ないのです。
ちょうどマキタのペンインパクトと同じです。
なのでこのプリメロのインパクトをインパクトドライバーだと思って購入すると後悔します。
プリメロのインパクトはバッテリーの充電時間が長すぎる!
もし仮に上記のトルクの件を踏まえて、あえて購入を考える方は、この充電時間の遅さも考慮した方が良いです。
プリメロのインパクトは充電時間が3時間。
電圧7.2Vで、バッテリー容量が1.5Ahと少ないのに、満充電までに3時間もかかるんです。
プリメロのインパクトはバッテリーが1個しかないのに充電時間が「3時間」というのは結構厳しいですね。
ちなみにマキタのペンインパクトは同じ7.2Vでトルクも同じくらいなのに、充電時間は30分です。
まとめ
プリメロは最安インパクトドライバーです。
しかし安いのには理由があって、トルクが30N・mしかありません。
また充電時間が3時間と長いです。
なので過大な期待はせず、電動ドライバーと思って使いましょう。
家庭内で使うのであれば大活躍すると思いますよ。
このプリメロのインパクトは4,000円ちょっとの激安価格です。
他のインパクトの半額以下です。
メチャクチャ安いので、初めて電動ドライバー系の工具を買うのであればおすすめです。