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ドリルドライバー

ドリルドライバーの選び方とおすすめ機種(間違えると壊れるよ!)

ドライバードリル_マキタ_穴あけ・締め付け・磨き

電動のドリルドライバーを買いたいけど・・・選び方が分からない。

そんな方は多いと思います。

  • ドリルドライバーって何ができるの?
  • 電圧ってどれくらいが良いの?
  • 製造メーカー別の特徴とかあるの?
  • 震動ドリル?ハンマドリル?木工ドリル?どういう意味?

今回はそんな方のために私が丁寧に説明します。

私は過去に間違った使い方をしてドライバードリルを壊しました。

その経験からしっかりと勉強した結果、今はしっかりと見分けがつくようになりました。

私のように電動工具を壊して後悔しないようにできるだけわかりやすく説明したいと思います。

ぜひこの記事を読んであなたの用途や目的に合った素敵なドリルドライバーを見つけてください!

電動ドリルドライバーの機能(役割)

電動(充電式)ドリルドライバーにはおおきく2つの機能があります。

  • 穴あけ機能
  • ネジ締め機能

まずはそれぞれの機能を分かりやすく説明します。

穴あけ機能

ドリルドライバーはドリル刃を先端に装着してドリルとして使えます。

一定の力で「ウィーン」と回転します。

回転スピードの切り替えが付いているので、低速モードから高速モードに切り替えればより高速回転します。

ちなみに、ドリルで穴をあけるときは、ある程度回転数が必要です。

安いドライバードリルにはこの高速回転モードが付いていないものもありますので、確認して購入してください。

200回転/分程度のスピードだと穴あけ作業を行うのは難しいです。

ドリルとして使用するには最低600回転/分くらいの回転スピードが必要です。

3.6Vのドリルドライバーだと高速モードで600回転/分位だと思います。

10.8V以上のクラスなら回転数が1000回転/分を超え、パワー(締め付けトルク)も上がるので本格的な穴あけができると思います。

ネジ締め機能

先端に+ビットを装着すれば、ネジ締めもできます。

ネジ締めの時は低速モードで使用します。

電圧3.6Vや7.2Vのペン型ドリルドライバーだと、低速モードの回転数は200回転/分程度です。

締め付けトルク(ネジをまわす力)は5n・m(ニュートンメートル)程度です。

用途としては「家具の組み立て」程度です。

電圧が10.8Vクラス以上になれば、低速モードの回転数は400回転/分程度です。

締め付けトルクも20n・m以上とパワフルなので効率的な作業が可能です。

20n・m程度のトルクがあれば、ホワイトウッドなどの柔らかいDIY用木材にコーススレッドを打ち込むことも可能です。

但し、負荷はかかるので連続作業を行う場合や硬い木材の締結、長いコーススレッドを使用する時には向きません。

そんな場合は素直にインパクトドライバーを準備しましょう。

※インパクトドライバーの締め付けトルクは90~180n・mです。

締め付ける力がコントロールできる

ドリルドライバにはトルク調整機能があります。

通称クラッチ機構と呼ばれるものです。

このトルク調整クラッチが付いていると、締め付けトルク(ネジを締め付ける力)の上限値を設定する事が出来ます。

それ以上の負荷がかかるとその瞬間にダダダーっと空転して締め付けを止めてくれます。

締め付けトルクは20段階くらいで細かく設定できます。

ドリルチャック (ドリル)

この機能が付いていると、引き金(トリガー)の引き加減を自分で調整する必要はありません。

インパクトドライバーと違って、トリガーは力いっぱい引いて構いません。

引き金を引いてビスを締め付けると、ある程度の段階でクラッチ機構が働いて「ガガーーーーーッ」と空回りします。

最初に締め付けトルクを設定しておけば、ビス、ねじ、修理する機械や電気機器などを壊してしまう心配は一切ありません。

この機能がない電動ドライバーだと、きちんと締まったのか?はたまた締めすぎじゃないか?と不安になり、結局は手締めで確認することになります。

その点、トルク調節機能があると締め付け力の確認の必要もなく、作業効率が飛躍的にアップします。

全てのビスを同じ力で繊細に効率よく締め付けられます。

ドライバードリルの種類と目的(用途)

ひとくちに「ドライバードリル」と言っても、幅広い商品があります。

簡単に紹介します。

大型のドライバードリル(18v)

マキタの「DF458D」です。

マキタ_ドライバドリル_DF458D

電圧は「18V」、締め付けトルクも「84N・m」とドリルとしては超ハイパワーです。

コンクリート、金属、建材、木材の穴あけ用途に使われます。

DIYで使う目的で購入するにはかなりハイスペックですね。

小さな小屋を建てたり、外構工事をするレベルの作業で使えそうな機種です。

回転に負けないようにしっかりと固定出来るよう、両手で持てるハンドルが付いています。

ワカサギ釣りに使う電動ドリルの選び方が分からないとお困りの方にはピッタリです。

このマキタのハンドル付き18V電動ドリルドライバーを買えば間違いありません。

トルクが84N・mもありますからパワーは十分です。

アイスドリルを装着して低速モードで掘削すればしっかり氷に穴を開けられますよ。

もちろん普段のDIYにも使えますし、この電動ドリルなら本格的な大工仕事もこなせますよ!

さらにこのDF458DRGXに付属している18Vバッテリーは、ほかの100種類くらいの電動工具と共通で使えます。

買って後悔する事はまず無いですよ。

中型のドライバードリル(14.4v)

マキタの「HP470D」(震動ドライバドリル)です。

電圧は「14.4V」、締め付けトルクは「48N・m」です。

マキタ_ドライバドリル_HP470D

実は、私も愛用している機種です。

最大締め付け
トルク(N・m)
回転数/分 打撃数/分 機体寸法(mm)
(長さ×幅×高さ)
48 高速 0~1,550
低速 0~400
高速 0~23,000
低速 0~6,000
199×79×259

本体のサイズは大きめです。

でも、この1台でかなりの用途に使えます。

かなりの重厚感と安心感があります。

回転するときに本体のブワーっと風が吹きでます。

夏場の汗ばんだおでこや首筋に当てるととっても気持ちいいですよ。

10.8Vのドリルと比較すると全然違います。

10.8Vクラスだと「小穴空けは出来るけど、ホールソーの使用はちょっと大変」という感じです。

14.4Vや18Vは「ちゃんと仕事してくれそう」感がハンパないです!

パワーが48N・mとかなりパワフルです。

ちょっとしたインパクトドライバーの作業もできますよ。

トルクがあるので、低速モードでのホールソーを使った大きな穴の「穴あけ作業」も問題なくこなせます。

高速モードなら1,550回転/分の高速回転でドリル刃が回転しますので、鉄工や石工のドリル刃を使用しての本格的な作業が可能です。

実際に私もホールソーで穴あけを行いましたが余裕でしたよ。

現在はさらに新型が登場しています。

「HP480DRGX」です。

穴あけには、ある程度の「回転スピード」と「トルク」が必要です。

インパクトドライバー代わりも務まる

14.4V以上のドリルドライバーであれば、DIY用の柔らかい木材ならコーススレッドの打ち込む事もできます。

短いビスで薄い木材の板を固定する目的で使用するくらいなら、インパクトドライバーが無くても全然大丈夫です。

ビスの長さが45mm以上になるとちょっと厳しいかな?という感じです。

まぁ、ドリルドライバーの場合はクラッチ機構が付いているので、ダイヤルで設定したトルクに達するとガガガガガーっと空回りするので、それ以上の負荷はかかりません。

しかし、何十本も長いコーススレッドを打ち込むような作業なら、安くてもいいからインパクトドライバーを購入した方が無難です。

異なる用途で無理に使い続ければ、いつか故障します。

小型のドライバードリル(10.8v)

ボッシュの「GSR 10.8V-LI」です。

電圧は「10.8V」、締め付けトルクは「18N・m」です。

私が最初に買ったドリルドライバーです。

BOSCH(ボッシュ) バッテリードライバドリル GSR 10.8V-LI

私はこのドライバーを壊してしまいました。

まだ、インパクトとドリルの違いを理解していなかったからです。

詳しくは以下の記事をどうぞ!

ドライバドリルはなぜ故障した?インパクトとの違いを教えます!

10.8vのドライバードリルの得意分野は機械装置や家具の組み立て・修理等です。

1台あれば大活躍しますよ。

小さな穴空けにも使えます。

紹介した上記の機種はすでにモデルチェンジしています。

マキタ製だと以下のようなものもあります。

10.8vクラスになると「ドリルチャック」が付いていないものも多いです。

上記で紹介した機種でも先端がドリルチャックの物と六角スリーブの物がありますよね。

丸軸のドリル刃を使う予定がある方は、よく確認してドリルチャックタイプを購入しましょう。

さらに小型のペン型ドライバードリル(7.2v)

マキタの「DF010D」(ペンタイプ)です。

電圧は「7.2V」、締め付けトルクは「5N・m」です。

マキタ_ドライバドリル_DF010D

ペン型ドライバーは、これまで紹介した各電圧の機種の中で、一番軽量で使いやすい機種です。

よく電気工事の方が使われているものです。

軽量なのでパワーはあまりありません。

「組み立て・修理」専用です。

ドリルチャックもついていません。

家電製品や精密機器のネジを外したり、繊細な力でのねじ締め(ネジ穴や機械を壊さないように)が得意です。

デリケートな部品の締め付けを効率的に行うことができます。

何より「仕事ができるヤツ!」といった雰囲気が出せますよ!

「DIYなんてやらないよ!」という方や女性の方でも、1台あると超便利です。

大型機種と比較して安く買えるので、買っておいて損はないです。

最新機種はDF012Dです。

私も持っています。

やはり安物の電動ドライバーとは満足度が違います。

トルク制御やスピード切り替えができて安心して使えます。

 

最小クラスのドリルドライバーなら「パナソニックのEZ7410」

パナソニック電工から3.6Vのクラッチ機能付きドリルドライバーが販売されています。

パナソニック電工-EZ7410

⇒ Panasonic(パナソニック) EZ7410LA2SH1

3.6Vの電動ドライバーの中では最高性能です。
21段クラッチやオートストップ機能がついているハイテク機です。

名称(呼び方)について

一般的にはいろいろな呼び方をされています。

「ねじ回し」ができるという意味では「電動ドライバー」とも呼ばれますし、「穴あけ」が出来るという意味で「電動ドリル」、「電気ドリル」などとも呼ばれます。

先端工具を交換すれば、ほとんどの機種で「ねじ回し」と「穴あけ」が両方できますから、電動工具の名称としては「ドライバードリル」(ドライバドリル)と呼ばれる事が一番多いと思います。

また、日本の3大主要メーカーである「マキタ」や「日立」では、「ドライバドリル」という名前で呼ばれています。

しかし、もう一つの主要メーカー「Panasonic」製品では「ドリルドライバー」と呼ばれ停るようです。

このように、「ドライバードリル」はインパクトドライバーに比べて呼び方のバリエーションが豊富です。

しっかり違いを見極められるように勉強しましょう。

ドリルドライバーでは不可能な作業もある。

たとえ大型のドライバードリルであっても、出来ない(苦手な)作業もあります。

インパクトドライバーの代わりにドリルドライバーでコーススレッド打ちができるか?

ドライバードリルの締め付け力は、5N・m~60N・m程度です。

90N・m~170N・mのパワーを有するインパクトドライバーには勝てません。

さらに「打撃締め付け」機能がありません。

手締めのように「じわっ」と締め付けます。

実際やってみると以下のような感じです。

大型のドライバードリルなら何とかOK。

60ニュートン程度の締め付け力あれば、45mm程度の長さのコーススレッドを柔らかい木に打ち込む事は出来ます。

しかし、長いコーススレッドや硬い木への打ち込みはできません。

途中でとまって打ち込むことも抜くこともできなくなる恐れがあります。

そうなるとインパクトドライバーじゃないと抜けなくなります。

後処理が面倒くさいですよ~。

小型のドライバードリルだと、故障の原因になる。

20ニュートン程度のドライバードリルで無理にビスの打ち込みを行うとどうなるか?

以下は私の持っていた18ニュートン(10.8v)のドライバードリルです。

BOSCH(ボッシュ) バッテリードライバドリル GSR 10.8V-LI

実際にやってたら・・・・・しばらくして壊れました。

柔らかい木材なら大丈夫でしたが、硬い木に無理にコーススレッドを打ち込んでいたら壊れました。

この時はまだインパクトドライバーというものの存在を知りませんでした・・・。

ビスの頭を舐めやすい(失敗し易い)

やってみるとわかります。

ドリルドライバーはコーススレッドの頭の十字溝を壊してしまう可能性が高いです。

一見インパクトドライバーの方が荒々しくて、頭をなめてしまいそうですよね。

でも意外や意外。

インパクトの場合は軽く押さえてトリガーを引けば、ズルッと外れることなく簡単に打ち込む事が出来ます。

ドリルドライバーだと頻繁にズルッと滑って頭をなめます。

しっかり押さえつけておいてからトリガーを引かないと失敗するので、両手で行う必要が出てきます。

体力も必要です。

コーススレッド打ちは、断然インパクトドライバーの方が打ち込み易いです。

やむを得ずドライバードリルでコーススレッド打ちを行う場合のやり方

ドライバードリルでもコーススレッド打ちを行う方法があります。

それは予め下穴をあけておく方法です。

予め細いドリル刃で下穴をあけておき、その後にコーススレッドを打ち込みます。

そうすれば負荷が少ないので、ドライバードリルでも最後までコーススレッドを打ち込むことができます。

しかし手間もかかります。

また、90ミリや120ミリなどの長いコーススレッドは、途中まで打ち込んだ所で負荷が高くなり止まってしまう可能性もあります。

ドリルドライバーとインパクトドライバーの作業を1台で済ませたい!

「DIYで穴あけやコーススレッド打ちを行うが、電動工具1台で安く済ませることはできないか?」

そんな方には下記の「10.8V インパクトドライバー」がおすすめです。

10.8Vなので比較的コンパクトです。

長いコーススレッドを使うパワフルな木工DIYもこなせます。

またホールソーなどで穴あけを行う場合でも力負けしません。

2種類のセットがあります。

「TD090DWSP」※バッテリー1個付き

「TD090DWX」※バッテリー2個付き

初心者にはDIYならすべての作業をまかなえるパワーがあります。

口コミを読めば、評価の高さにびっくりしますよ。

今後ほかにも電動工具を追加購入していきたい方は、14.4vや18vの電動工具がおすすめです。

ドリルドライバーはインパクトレンチの代わりができるか?

これについては全く出来ません。

ボルトやナットの締結には非力すぎます。

機種によって異なりますが、ドライバードリルとインパクトドライバーでは締め付けトルクに大きな差があります。

最後に

この記事でドライバードリルについてある程度分かっていただけたかと思います。

「インパクトドライバーとドライバードリルのどっちを購入したら良いか分からない」という方には、以下の記事も参考になると思います。

電動工具【後悔しない選び方】ドリルとインパクトドライバーの違い!

ではまた!

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