安全靴がすぐに壊れるとお嘆きの方は多いと思います。
「安全靴って頑丈なんじゃないの?」
「なんですぐ壊れるの?」
今回はそんな方の為にすぐに壊れる理由と対処について考えます。
安全靴がすぐ壊れるのはなぜか?理由と対策!
安全靴がすぐに壊れる理由については、仕事内容によってかなり違うと思います。
例えば台車のストッパーをガツガツ蹴って外したり、踏んだりするとつま先の先芯辺りは破れやすいです。
パレットを蹴って動かすとか、荷物の下につま先を差し込んで浮かせたりだとかいろんな使い方がありますよね。
一見雑に見えますが、イチイチ手でやるより体が楽だし、作業効率も良かったりします。
そんな使い方をしたとしても長持ちする安全靴はあります。
安物の安全靴(3,000円以下)を履いていてすぐ壊れる場合
安物の安全靴(3,000円程度)の場合は一見頑丈そうに見えますが、すぐに破れる事が多いです。
理由については「安かろう悪かろう」の世界なので、壊れてもしょうがないです。
ただし、安全靴には自分の身体安の安全がかかっています。
安全面から考えても出来れば5,000円以上の物を買いましょう。
そのかわり長持ちするので長い目で見たらコスパが良かったりしますよ。
安全靴のソールが剥がれる場合
安全靴のソールが剥がれるという壊れ方は、粗悪品である証拠です。
JSAA規格のプロスニーカーやJIS規格の安全靴はソールが剥がれて壊れる事はまずありません。
何故かというとそういう試験をパスしているからです。
ソールが剥がれて困る方は規格品(JSAA規格、JIS規格)を選ぶことをお勧めします。
ソールが割れたりボロボロになる場合
発泡ウレタンのソールは、年数が経過すると加水分解という症状が起きます。
全く履いていなくても、ソールが分解してボロボロになるのです。
製造から年数がたっているものをオークションなどで購入した場合はこういう事が起きる可能性があります。
製造後3年とか4年を経過している場合は気を付けましょう。
通常にお店や大手ネット通販で買う場合にはそんなに古い物は売らないと思いますが、個人間での売買は気を付けましょう。
おすすめモデル紹介
出来れば以下のようなプロスニーカーや安全靴を買いましょう。
アマゾンならJIS規格の安全靴が安く買えます。
JSAA規格の安全靴を履いているのにすぐに壊れる場合
既にJSAA規格の安全靴(プロスニーカー)を使用している。
にもかかわらず「安全靴がすぐ壊れる」と感じているのであれば、選び方を変えましょう。
JISS規格にはA種とB種がある
JSAA規格には2種類あります。
- A種:普通作業用
- B種:軽作業用
もし今履いている安全靴がB種軽作業用なのであれば、A種普通作業用に変える事で耐久性が上がると思います。
メッシュ素材より人工皮革の方が耐久力がある
JSAA規格であっても通気性を重視しているタイプは外装にメッシュ素材を使っています。
メッシュ素材の安全靴は蒸れにくく軽いので運送業などにはうってつけなのですが、その分破れやすく壊れやすいです。
ですので同じJSAA規格でも「メッシュ素材を使っていない」もしくは「あまり使っていない」モデルを選びましょう。
おすすめモデル紹介
「人工皮革のみ」を使っているプロスニーカーならかなり丈夫です。
私的におすすめなのはアシックスのプロスニーカー(A種)です。
デザイン性にも優れたアシックス 安全靴もあります!
JIS規格の安全靴を履いているのにすぐに壊れる場合
JIS規格の安全靴は本来壊れにくいはずです。
それでもすぐ壊れるのであれば、次のどちらかです。
1、実はJIS規格の安全靴じゃなかった(思い込んでいた)
2、使用環境が過酷
JISマークの有無は重要です。
本当にJIS規格の安全靴か?
まずは本当にJIS規格の安全靴かどうかをよく確認してみて下さい。
- 安全靴のベロの裏にJISマークがあるか?
- 安全靴の中敷き(インソール)にJISマークがあるか?
- 安全靴の裏のソールにJISマークがあるか?
マークがなければ、それはJIS規格の安全靴ではありません。
安全靴と言うのは、厳密にはJIS規格の認証を受けたものだけに使える名称です。
もしJIS規格の安全靴であれば、素材は天然皮革です。
とても頑丈なので簡単に破れたりしません。
外装もソールも強く、糸のほつれなども簡単には起きません。
それらの過酷な試験をすべてパスしているのがJIS規格の安全靴だからです。
本当にJIS規格の安全靴を履いているのにすぐに壊れる場合
頑丈なはずのJIS規格の安全靴を履いているのにすぐに壊れるという事は、職場の環境が過酷だという事でしょう。
そうなるとJIS規格の安全靴を選ぶだけではダメです。
JIS規格の安全靴の中でもさらに環境にあったしっかりしたものを選びましょう。
安全靴の中でも特に壊れにくい安全靴の選び方
JIS規格の安全靴の中にはさらに壊れにくい安全靴があります。
ザックリ紹介します。
JIS規格の安全靴には「軽作業用」や「重作業用」がある
すでにJIS規格の安全靴を履いているにもかかわらず、壊れやすいと感じているのであれば、作業環境が過酷なのでしょう。
JIS規格の安全靴には、作業環境に合わせて4種類の安全靴があります。
- U種:超重作業用
- H種:重作業用
- S種:普通作業用
- L種:軽作業用
もし今履いている安全靴がL種なのであればS種に。
S種なのであればH種に。
H種なのであればU種に。
今履いている安全靴よりも重作業用に近づける事で安全靴の耐久性も上がります。
ちなみにちょっと前までは「超重作業用」なんていう種類は無かったんですけどね。
足を守る能力はずば抜けていますよ!
甲にプロテクターが付いている安全靴
足の甲の部分にプロテクターが付いています。
JIS規格の頑丈な安全靴で、天然皮革が使われています。
そこにさらにプロテクターが取り付けてあります。
安全靴の耐久性は高いです。
油や薬品に強い安全靴
見た目ではわかりにくいですが、耐油耐薬性能を持つ安全靴です。
油や薬品が浸透して安全靴が壊れてしまう事がありません。
安全靴がすぐ壊れる事について まとめ
安全靴の耐久性は大体以下のように変わります。
- 規格なし(作業靴):耐久性低い
- JSAA規格(B種):メッシュ素材で軽くて蒸れないけど耐久性低い
- JSAA規格(A種):人工皮革で蒸れやすいけど耐久性高い
- JIS規格の安全靴 :天然皮革で耐久性は一番高い
耐久性の高さは、軽さや通気性と反比例します。
基本的にはJSAA規格かJIS規格の中から、自分の作業に合ったものを選べばいいと思います。
壊れにくさだけで言えば、断然JIS規格の安全靴の方が上です。
以上、参考になればうれしいです。