DIYや現場作業で大活躍するインパクトドライバー。
作業をする際、手が汚れたり木材のささくれが手に刺さったりすると嫌だから手袋をしたくなりますよね。
でもこんな声を聞いたことないですか?
「インパクトドライバーと使う時は手袋するな!」
果たして実際にはどうなのでしょうか?
結論:インパクトドライバーなどの回転工具は「素手」が基本!

インパクトドライバーを含む、ビット(先端工具)が回転する電動工具を使用する際は、手袋を着用してはいけません。
厚生労働省の安全衛生ガイドラインでも、インパクトドライバーの取り扱いについて以下のようにはっきりと記載されています。
「回転するインパクトドライバーのビット(軸)に手が巻き込まれるおそれがあるため、手袋は着用してはいけません。」
インパクトドライバー使用時に、手袋をしてはいけない理由
最大の理由は**「巻き込まれ事故(キックバック含む)」を防ぐためです。
素手であれば、万が一ビットに指が触れても「弾かれる」や「切れる」で済む怪我が、手袋をしていると繊維ごと回転部に巻き込まれ、指や手首ごと持っていかれる重大事故**に繋がる恐れがあります。
国民生活センターの実験では、軍手をした手を回転中の先端工具に近づけたところ、接触した瞬間に繊維が引き込まれ、一瞬で切断・研削される様子が確認されています。
「軍手」は特に危険!絶対NGな理由
数ある手袋の中でも、「軍手」の使用は最も危険です。
• 繊維が粗い: 軍手の網目や毛羽立ちは、回転するビットやビスに容易に引っかかります。
• 巻き込まれやすい: マキタの取扱説明書でも、安全上の注意として「使用中は、軍手など巻き込まれる恐れがある手袋を着用しないでください」と明確に禁止されています。
国民生活センターの報告書でも、「軍手(軍用手袋)は繊維が巻き込まれる危険性があり、装着してはいけません」と警告されています。
革手袋やゴム手袋なら大丈夫?
「軍手がダメなら、手にフィットする革手袋やゴム手袋ならいいのでは?」と思うかもしれません。
確かに、電動工具の種類によっては「防振手袋」等の着用が推奨されるもの(チェーンソーや刈払機など)もあります。
また、屋外作業での一般的な電動工具使用において「ゴム手袋の使用をおすすめ」という記載が一部の説明書にある場合もあります。
しかし、回転部に手が近づくリスクがあるインパクトドライバーに関しては、厚生労働省が「手袋は着用してはいけません」と断言しています。
国民生活センターも、回転工具を使用する際は**「基本的に手袋は装着せず、素手で作業を行います」**としています。
どうしても材料の運搬などで手袋が必要な場合でも、インパクトドライバーを操作する際には手袋を外してください。
巻き込みリスクを十分に理解した上でどうしても着用するという場合は、極めてフィット感の高い専用の手袋を選ぶ必要があります。
ですやはり基本ルールは「素手」であることを忘れないでください。
インパクトドライバーを安全に使うためのポイント
インパクトドライバーを安全に使うために、手袋以外にも以下の点に注意しましょう。
服装を整える
袖口が開いた服(だぶだぶの衣服)や、ネックレスなどの装身具も回転部に巻き込まれる恐れがあるため着用しないようにしましょう。
髪の毛に注意
長い髪は帽子やヘアカバーで覆い、回転部分に近づけないようにしましょう。
保護メガネの着用
手袋はNGですが、目の保護は必須です。
切りくずや破片が飛んでくることがあるため、必ず保護メガネを着用してください。
まとめ
• インパクトドライバー使用時は、基本的に「素手」で扱う!
• 「軍手」は巻き込まれ事故の元凶になるため、絶対に使用禁止!
• 「怪我をしたくないから手袋をする」が、逆に「大怪我の原因」になります。
正しい知識を持って、安全にDIYや作業を楽しみましょう。