2023年、ボッシュの電動ドライバー「IXO7」が発売されました。
IXOシリーズの最新モデルの紹介です。
ボッシュ IXOシリーズの最新型!「IXO7」新登場!
ボッシュの電動ドライバーであるIXOシリーズは、初代発売から20年もの長い間愛されてきました。
ボッシュIXOシリーズの進化の歴史
ボッシュのIXOシリーズは、2003年の初代発売から2~3年おきにモデルチェンジを繰り返しながら進化してきました。
モデルチェンジや記念モデルの販売なども合わせると、IXO7は11代目のIXOとなります。
ボッシュIXO7は、IXO5の流れを引き継いだ正統派!
IXO7ではIXO6ではなく、IXO5のフォルムと機能を引き継ぎました。

IXO7(2023年)
見た目も明らかに以下の先々代モデルのIXO5に似ています。

IXO5(2015年)
先代のIXOシリーズは以下のIXO6です。

IXO6(2019年)
本来ならこのIXO6を継承していきそうなものですが、IXO6はその変貌ぶりに賛否両論あったようです。
という事で新型IXO7では、先々代のIXO5の流れをくむ形になったようです。
ボッシュ IXO7のおすすめポイントは?
ボッシュIXO7は旧型のIXO6よりも価格が安い!
IXO7は標準小売価格 8,500円です。
現在Amazon辺りでは約6,000円程度で売られています。
先代のIXO6よりも約1,000円安く売られているのでコスパが良いと思います。
IXO6は価格が高すぎた。
IXO6はスタイリッシュでおしゃれ感はありましたが、標準小売価格 が11,000円とそもそもが高かったのです。
Amazonなどのネット通販でも約7,000円位の価格でした。
旧モデルのIXO5が4,000円台で買えたので、一気に価格が上がり買うのをためらう人も多かったでしょう。
ボッシュIXO7ではトルクがアップした!「ネジ締めパワー」は最強!
IXO7はそれまでのIXO6やIXO5よりもパワーアップしています。
旧型より1N・mアップして5.5N・mとなっています。
ちなみにIXO5は最大締め付けトルク4.5N・mです。
以下のような感じで木ネジを打ち込むことが出来ます。
4.5N・mにしては力強いです。
新型のIXO7はトルクアップしているので、もっとパワーがあるという事です。
4.5N・mのIXO5でも下穴のない木材にこれくらいの木ネジが打ち込めるのです。
5.5N・mのIXO7なら、ニトリやイケアの家具の組立なんか余裕で出来ますね。
ボッシュIXO7は IXO6(前機種)との比較!どこが違う?
最新モデルのIXO7と旧モデルのIXO6とではどこが違うのでしょうか?
以下にIXO7とIXO6の違いをまとめました。
項目 | IXO6 | IXO7 |
---|---|---|
発売日 | 2020年2月 | 2023年6月 |
最大トルク | 4.5N・m | 5.5N・m |
無負荷回転数 | 0~215min-1(無段変速) | 235min-1(固定速度) |
スピードコントロール機能 | あり(トリガーで無段変速) | なし(固定速度) |
バッテリー容量 | 1.5Ah | 2.0Ah |
充電時間 | 約3.5時間 | 約3.0時間 |
重量 | 0.34kg | 0.33kg |
寸法 | 155×126×48mm | 147×120×46mm |
本体価格(税抜) | 11,000円 | 8,500円 |
外観デザイン | 丸みのある新デザイン | 実用的で武骨なデザイン(IXO5に近い) |
対応アタッチメント | IXOコレクション対応 | IXOコレクション対応 |
充電端子 | microUSB | microUSB |
IXO7のアピールポイントは以下の点でしょう。
- 最大トルクが 1.0N・mパワーアップした!
- バッテリー容量が0.5Ah大きくなった。
- バッテリー満充電までの充電時間が30分短くなった。
- 回転数(回転スピード)が20回転/分速くなった。
- 本体価格が2,500円安くなった!
- サイズがちょっとだけ小さくなった。※8mm短く、6mm低く、2mm薄くなった。
- 重量がちょっとだけ(10g)軽くなった。
IXO7のちょっと残念な点はこちら。
- スピードコントロール機能(無段変速)がなくなった。
- 充電端子がmicroUSB(古い規格)のまま変わらない。
向上し、充電時間や重量も改善されていますが、スピードコントロール(無段変速)が廃止され、価格も抑えられています。
IXO7はIXO6のおしゃれ路線は引き継がず。IXOシリーズの伝統的なデザインに戻った!

IXO7

IXO6
IXO7ではIXO6のおしゃれなデザインは引き継がれませんでした。
今考えると、IXO6がちょっと独自路線に走っただけで、IXO7はIXOシリーズの王道に戻った感じですね。
IXO7はIXO6よりも価格が安くてお得!
- IXO7:標準小売価格 8,500円
- IXO6:標準小売価格 11,000円
IXO7はIXO6よりも進化した点が多く、IXOシリーズの最新モデルなのに、標準小売価格はIXO7の方が2,500円も安いです。
そもそもの価格設定にだいぶ差があります。
IXO7はIXO6よりも締付トルクが大きい!
これも前述した通りです。
- IXO7:5.5N・m
- IXO6:4.5N・m
IXO7はIXO6よりも最大締め付けトルクが「1N・m」アップしています。
ネジをねじ込む「最後の一回転分」で差が出るでしょう。
IXO7はIXO6よりも回転スピードが速くなっている!
ネジを締める回転スピード(無負荷時)の比較です。
- IXO7:235回転 /分
- IXO6:215回転 /分
IXO7では、回転スピードがさらに速くなっています。
家具の組み立てなどで小さなボルトを締め付ける時には、回転スピードが速い分素早く作業することが出来ます。
大きな違いではないですが、確実に進化していますね。
IXO7にはスピードコントロール機能が無い!(IXO6にはある)
スピードコントロール機能とは、ネジ締め時の回転スピードが自分で調整できる機能です。
トリガー(ON/OFFスイッチである引き金)の引き具合によって無段階変速します。
IXO6にはこの無段階変速機能があったのですが、この機能はIXO7にはありません!
何故なくなったのか?
おそらくこの機能を削る事で価格を抑えられたんだと思います。
スピードコントロール機能が無いと困るのか?
個人的な感想ですが、スピードコントロール機能については無くても大丈夫だと思います。
理由は「そもそも回転スピードが遅いから」です。
もし、回転スピードが500回転/分なのであればスピード調整がしたくなるでしょう。
でも200回転/分程度であればスピードコントロールするまでもないと思います。
ちなみにIXO5の回転スピードはこんな感じです。
IXO7はIXO6よりも充電スピードが速い!
バッテリーが空の状態から、フル充電までの充電時間の比較です。
- IXO7:3.0時間
- IXO6:3.5時間
IXO7はIXO6よりも30分早くフル充電する事が可能です。
充電待ちは少しでも短い方がうれしいですよね。
IXO7はIXO6よりもバッテリー容量が大きい!一回の充電でより長時間使える!
バッテリー容量とは、電気をためておく入れ物の大きさの事を言います。
バッテリー容量が大きければ大きいほどたくさんの電気を貯めることが出来るので、フル充電から電池切れまでの動作時間が長くなります。
今回はそのバッテリー容量(Ah:アンペア)の比較です。
- IXO7:2.0Ah
- IXO6:1.5Ah
IXO7はIXO6よりも0.5Ah分バッテリー容量が大きいです。
一回の充電で長く使えるので、「作業の途中で電池切れ」という残念な事態が起きにくくなります。
これもかなりうれしい改良点です!
IXO7はIXO6よりも軽い!
バッテリーを含む本体重量の比較です。
- IXO7:330g
- IXO6:340g
たかが10グラム。されど10グラム。
見た目的にはIXO7の方が重たいのかと思いましたが、しっかり軽量化されていました!
アタッチメントについて
両モデルとも別売りアタッチメント対応で、ドリルアダプターやオフセットアダプター、ワインオープナーなど「IXOコレクション」も利用可能です。
IXOシリーズは基本的に新型になってもアタッチメントは使えます。
本体を新機種に買い替えても、旧機種で使っていたアタッチメントが無駄になることはありません。
IXO7とIXO6 選ぶポイントは?
両モデルのどちらを選ぶかのポイントは以下の3つです。
- 「スピードコントロール(無段変速)機能」が必要か?
- どちらの「デザイン」が好みか?
- 価格差をどう考えるか?
でIXO7とIXO6ではコンセプトが結構異なるので、使う人の好みにより判断が分かれると思います。
例えばおしゃれなデザインが好きな方やIXO6の方がおすすめです。
スピードコントロールは私ならあまり気にしない(そもそも遅いから)です。
でも女性の方などで急な作動音や挙動が苦手だったり、握力に自信がない方は、スロー回転でも使えるIXO6の方がおすすめです。
結論:IXO7とIXO6 どっちがおすすめ?
コスパ重視ならIXO7でしょう。
おしゃれデザイン重視ならIXO6でしょう。
「ピンクが良い!」という方ならIXO6(ピンク)で決定でしょう!
優しく動作する電動ドライバーが欲しい方ならIXO6でしょう!
IXO6が気になる方はこちらの記事で紹介しています!
⇒ ボッシュ IXO6 無段変速で快適!【IXO5との違いは?】比較レビュー!
ボッシュ IXO7 と IXO5(2世代前) の違いを比較
IXO7 は IXO5 の後継機だと考えた方が分かりやすい!
IXO7はIXO6の後に発売されたので、IXO6の後継機だと思いがちだが、デザインや機能を見るとIXO5とよく似ている。
どちらかというとIXO6が亜種であり、IXO7で主流に戻った感じです。

ボッシュ IXO7

ボッシュ IXO5
このデザイン比較でわかるように、IXO7はIXO5の後継機だと思われる。
スペック比較表(IXO7 と IXO5 は共通点多い)
比較項目 | IXO5 (旧モデル) | IXO7 (現行モデル) |
---|---|---|
発売時期 | 2015年頃(第5世代)※生産終了 | 2023年6月発売(第7世代) |
最大トルク | 4.5 Nm(硬質材) | 5.5 Nm(硬質材) |
無負荷回転数 | 215 rpm | 235 rpm |
バッテリー容量 | 1.5 Ah | 2.0 Ah |
スピードコントロール(無段変速) | なし(ON/OFFのみ) | なし(ON/OFFのみ) |
充電時間 / 端子 | 約3時間 / Micro USB (Type-B) | 約3時間 / Micro USB (Type-B) |
質量 (本体) | 約0.30 kg | 約0.33 kg |
照明機能 | LEDライト(スポット/拡散切替) | 360°LEDライトリング |
付属品 (基本セット) | ビット10本、充電器、ケース | ビット10本、ホルダー、USBケーブル、ケース |
希望小売価格(発売当時) | 約6,000円前後 | 5,500円(税込) |
Amazon価格※ | 約8,000円(新品在庫僅少) | 約5,000円(新品) |
※価格は2025年6月時点の目安。
IXO7とIXO5の違いについては、数値的なスペックではIXO7の方がかなり良い。
しかし機能面で言えば同じ機能を有しており、大きな違いはない(ベースが一緒だと思われる)。
上記の通り、このIXO7とIXO5には両モデルとも「スピードコントロール機能(無段変速)」が備わっていない。
IXO7でこの機能が削られたというより、そもそもIXO5をベースに作られているのではないだろうか。
希望小売価格(標準価格)についても、IXO6は11,000円であるのに対し、この両モデルは6,000円前後である。
ベースが同じなので製造コストも同じ程度なのだろう。
スピードコントロール機能を省いてでも、「本体価格を安くした方がユーザーが喜ぶ」との判断なのでしょう。
私の個人的意見としても、そもそも回転スピードが遅いので無段変速の必要性はあまり感じない。
そのせいで本体価格が大幅にアップするのであれば、無段変速機能は無くていいと思う。
IXO7とIXO5ではどちらが良いか?選ぶポイントは?
スペック上はIXO7のモーター出力とバッテリー容量が強化されており、最大トルクは約20%アップし、回転数(回転スピード)も向上しています。
これらによりIXO7の方がIXO5よりもパワフルなネジ締めが可能で、作業スピードも若干速くなり、電池切れまでの作業時間も長くなります。
LEDライトは360°LEDリングに進化し、より広範囲を照らせるようになりました。
IXO7の方が本体重量が30gほど重たい点をのぞけば、スペック面ではIXO7の方がおすすめです。
その重量についてもバッテリー容量が大きくなったことによる影響なので、ある意味しょうがないと思います。
価格については、現状のAmazonの販売価格を見るとIXO5はメチャクチャ高値になっています。
すでに販売中となっていて希少価値が高まったからなのだと思いますが、わざわざ数千円高いIXO5を買う必要はないでしょう。
ちなみにIXO5が現行機種だった頃は3,000円台で売られていましたので、メチャクチャお買い得でした。
現時点では物価高もあるのでしょうけどIXO7が4,000円台の後半で売られています。
昔のIXO5と比較すれば高値ですが、現在の選択肢としてはIXO7の一択となるでしょう。
結論:IXO7とIXO5 どっちがおすすめ?
結論としてはIXO7の方がおすすめです!
IXO5は価格が高すぎて、おすすめできません。
IXO5が販売中止で在庫希少となり価格が高騰している以上、買うならIXO7です。
最後に
IXOシリーズの最新型IXO7は、旧型のIXO6と比べてトルクも回転スピードもアップしています。
さらにIXO6よりもバッテリー容量が大きいのに充電時間は短くなって、重量も軽くなっています。
さらにさらに販売価格はIXO6よりも安いのです。
ちなみに、このIXOシリーズは世界中で2,000万台売れている電動ドライバーです。
買って後悔はないですよ!
ネジ回しとして使用するときは、締め付けすぎを防ぐトルクアダプターを装着して使用した方が安心だと思います。
私も持っていますが、ミスが減り作業が捗りますよ!
では!