庭木のお手入れや、果樹のせん定作業。ノコギリや手動のハサミを使ったこれらの作業は、想像以上に手や腕、そして腰への負担が大きく、作業後に筋肉痛や腱鞘炎に悩まされている方も多いのではないでしょうか。
電動のハサミやチェンソーが便利なのは知っているけど、プロ用は値段が高すぎて導入に踏み切れない。
そんな風に迷っているDIYerや農家の方も多いはずです。
実は先日、ある体験談を読んでいたら、栗農家さんがマキタなどの電動工具を導入して、過酷な冬のせん定作業を劇変させたという驚きの事例を発見しました。
私が普段DIYで憧れているような高級電動工具が、プロの農業の現場でどのように使い分けられ、どれほど劇的に作業をラクにしているのか。
今回はその貴重な体験談の情報を基に、記事を書いています。
これを読めば、高額な電動工具が単なる
「贅沢品」
ではなく、あなたの体を守り、時間を生み出す
「最高の投資」
であることがよくわかると思います。
後ほど、今回登場するそれぞれの工具を詳しく紹介する個別記事へのリンクも貼る予定ですので、ぜひそちらもチェックしてくださいね。
1. 栗農家の冬のせん定作業はどれくらい大変か?
栗の木は非常に成長が早く、放っておくとどんどん太い枝を伸ばし、あっという間に手が届かないほどの巨木になってしまいます。
そのため、樹高を低く抑え、日当たりや風通しを良くして美味しい栗をたくさん実らせるために、毎年冬の時期に大規模なせん定作業が必要になります。
普通にすべて手作業でするとどうなるのか。
今回体験談を寄せられていた農家さんの場合、毎年冬のせん定で切り落とされる枝の量は、なんと
「大型ダンプ3杯分」
にもなるそうです。
想像してみてください。大人の腕ほどの太さがある太い幹から、指先ほどの無数の細い枝まで、ダンプ3杯分もの膨大な量をすべて手動のノコギリと手動の剪定ばさみだけで切り落とし、運べるサイズに細かく解体する作業を。私が庭の雑木を数本切るだけで腕がパンパンになることを考えると、もはや想像を絶する世界です。
終わりの見えない時間と果てしない労力
太い枝をノコギリでギコギコと挽いて切るだけでゴリゴリと体力を奪われ、細い枝を何千回、何万回とハサミで力いっぱい握りつぶすように切断し続けなければなりません。
深刻な職業病である腱鞘炎
手作業でこれだけの量を毎日こなせば、当然ながら手首や腕に限界がきます。実際、無理をして腱鞘炎にかかってしまい、ハサミを握れなくなってしまう人もいるほどの過酷な作業です。
脚立からの転落事故という命の危険
高い場所にある枝を切るために脚立を何度も上り下りし、不安定な足場で力を振り絞ってノコギリを引くため、栗農家の作業の中で一番多いのが
「脚立からの転落事故」
という恐ろしい現実があります。
そんな、キツい、痛い、危険という手作業の限界を感じたこの農家さんは、思い切って
「3種類の電動工具」
を導入し、作業の完全電動化に踏み切ったのです。
2. 導入された3種の神器!電動工具の使い分け一覧
この農家さんが見事な戦略で使い分けている3種類の電動工具について、分かりやすく一覧表に整理してみました。
- どこの何て言う電動工具を使っているの?
- どんな太さの枝に対して使っているの?
- どれくらいの数(何台)使っているの?
コレを見ると作業に合わせていかに細やかに電動道具を用意しているかが分かります。
適材適所の使い分けが光ります。
| 狙うターゲット | 枝の太さ(目安) | 導入した電動工具 | 仕様やサイズ展開の工夫 | 導入台数 | 現場での活躍ポイント ・使用者の声 |
|---|---|---|---|---|---|
| 太い幹 ・太い枝 | 直径 5cm 以上 | マキタ 充電式チェンソー | 【使い分け】 本格切断用:ガイドバー350mm 片手作業用:ガイドバー115mm | 3台 | エンジン式と違って、 ヒモを引かずにボタン一つで サッと始動できる。 |
| 手の届かない 高い枝 | 直径 2cm から 5cm | ニシガキ 電動高枝切鋏 | 【柄の長さを3種類用意】 2m1.5m1m | 4台 | 脚立に上る大変さが減り、転落の恐れも減った。 脚立を持っての移動も減った。 自分の背丈も加わって高さ3.5m以下の枝は 下からすべて切り落とせるようになった。 |
| 手が届く範囲の 細かい枝 | 直径 2cm 以下 | マキタ 充電式せん定ハサミ | 【バッテリー】 背負い式で手元の本体は超軽量 | 3台 | パートさんや家族にも力がいらないと大好評。 半日使って昼に充電すれば1日中作業可能になった。 |
ここからは、これらの電動工具が実際の現場でどのように作業を捗らせているのか、個別にもう少し詳しく見ていきましょう。
3. それぞれの電動工具はどう捗る?個別解説
マキタ 充電式チェンソーについて
ターゲットは直径5cm以上の太い幹や太枝です。
まずは全体の樹形を整えるために、ザクザクと大まかに太い枝を落としていく最初のステップで活躍します。
とくに太い幹にはガイドバーの長さ350mmの中型チェンソーを使い、少し細めの枝や取り回しを重視する場面では、片手でも扱えるガイドバーの長さ115mmの小型ハンディチェンソーを巧みに使い分けています。
農家さんが絶賛しているのが「始動の速さ」です。
栗の木の選定作業は、林業のように1台のチェンソーで丸太のような太さの木をガッツリ切断する作業するではありません。
剪定バサミでは切れない太さの枝と言えども、チェンソーにとっては細い枝をたくさん切るわけです。
切っては移動、切っては仕上がりを確認、を繰り返す果樹のせん定では、エンジン式特有のスターターのヒモを何度も引っ張る手間がなく、トリガーを引くだけですぐに作業に入れる充電式が圧倒的に有利なのです。
ニシガキ 電動高枝切鋏について
ターゲットは手の届かない高い場所にある、直径2から5cm程度の枝です。
マキタ製品ではなく、ニシガキ工業の製品を4台も導入しています。
驚くべきは、柄の長さを2m、1.5m、1mと3種類も用意して、狙う高さに合わせて使い分けている点です。
これらを使い分けることで、自分の背丈と合わせて
「地上から高さ3.5m以下にある枝」
を、すべて地面に立ったまま切り落とすことができます。
乗用草刈り機やトラクタが下を通れる高さを確保しつつ、脚立を一切使わずに作業できるようになったため、脚立の移動や上り下りの手間が完全に省け、劇的な時短と安全性の確保に繋がっています。
マキタ 充電式せん定ハサミについて
ターゲットは直径2cm以下の手が届く範囲の細かい枝です。
最後の仕上げや、切り落とした枝をダンプに積むための解体作業で大活躍するのが、マキタの充電式せん定ハサミです。
その中でもバッテリーを背中に背負うタイプの物を使われていました。
18Vバッテリーを2個背負って使う36Vのプロ用モデルです。
直径2cm程度の枝なら、トリガーを引くだけで何の抵抗もなく一瞬で切り落とせます。
重いバッテリーはリュックのように背負うため、手元にあるハサミ本体はわずか0.8kg程度と超軽量。
家族やパートさんたちにも力が全くいらないと大好評で、3台がフル稼働しているそうです。
「半日使って、昼休みにまた充電すれば一日中作業できる」
という圧倒的なスタミナも、プロのハードな現場に完璧にマッチしています。
4. 2026年最新情報!マキタ製品で高枝切鋏の代わりになるものはある?
さて、この農家さんは高枝バサミに関してだけは、マキタに同様の商品はないし一番使い勝手もいい、という理由で他社メーカーを採用していました。
これは体験談が書かれた当時の状況です。では、2026年1月現在、マキタ製品でこれに代わるようなものは存在するのでしょうか。
結論から言うと、
「完全に代わりになるマキタの最新純正アタッチメント」
が存在します。
待望のロングハンドルアタッチメントが登場しました。
現在マキタからは、最新の18V直付けタイプ充電式せん定ハサミなどが大ヒットしています。
そして、これら直付けタイプのハサミの背面にガチャンと接続することで、立ったまま高所の枝をせん定できる
「ロングハンドルアタッチメント」
が別販売品として満を持して登場しています。
これを使えば、他社製品に頼ることなく、手元のマキタ製せん定ハサミをそのまま電動高枝切鋏にトランスフォームさせ、ラクな姿勢で快適なせん定を実現できます。
さらに太い高枝なら充電式高枝チェンソーもあります。
もし、直径5cmを超えるような太い高枝をスパッと切りたい場合は、マキタの充電式高枝チェンソーが最適です。
全長約2.7mのシャフトの先端に小型のチェンソーが付いており、延長すれば最大4m近い高さまで届きます。
これなら脚立なしで高所の太枝を手軽にスパスパと切断できます。
マキタの園芸工具のラインナップは年々恐ろしいスピードで進化しており、現在ではあらゆるせん定作業を
「マキタブルー」
の工具だけで統一することが十分に可能になっています。
5. 電動工具による3つの劇的変化まとめ
過酷な手作業から電動工具へ切り替えたことで、この農家さんにはどのような変化がもたらされたのでしょうか。
改めて3つの視点からそのメリットをまとめてみます。
作業時間の圧倒的な短縮
硬い枝をノコギリで時間をかけて挽く作業や、重い脚立を持って移動し、上り、下りる、という無駄な動作が完全にゼロになりました。
トリガーを引くだけで一瞬で切断できるため、作業ペースが異次元の速さになり、ダンプ3杯分の処理にかかる時間も大幅に節約されました。
疲労の劇的な軽減
何千回、何万回とハサミを力いっぱい握りしめる腕の筋肉や握力の消耗がなくなり、農家を悩ませる腱鞘炎になるリスクがほぼゼロになりました。
重いバッテリーも背中に背負うスタイルのおかげで、手元の重さを感じずに一日中快適に作業ができます。
安全性の飛躍的な向上
果樹農家にとって最も危険な脚立作業を、高枝用の電動工具によって徹底的に排除しました。
地に足をしっかり着けた状態で、3.5mまでの枝をすべて安全に処理できるようになったことは、ケガで仕事を休めない農家さんにとって、実はお金には代えられない最大のメリットです。
6. 最後に私の感想
今回紹介したマキタの充電式せん定ハサミの背負い式クラスは、本体とバッテリー、充電器、ハーネスなどを合わせたフルセットで揃えると、実売価格でも約16万円ほどになる超高級プロフェッショナル機です。
正直、私は昔このマキタの電動剪定ばさみのカタログを見た時、
「高っ!ハサミに10万円以上!?こんな高額な剪定ばさみ絶対買えないよ!一体どんな人が使うの?」
と思っていました。
しかし、世の中にはいろんな仕事の人がいて、私のような週末DIYerとは全く次元の違う、切実なニーズがあるのですね。
この農家さんは高すぎて買えないどころか、出費を抑えるために手持ちのマキタバッテリーを上手に共有しながら、なんと
「3台も導入」
して家族やパートさんと一緒にフル稼働させています。
導入費用はかかっても、それによって作業時間が劇的に減って仕事が早く終われるようになれば、パートさんの人件費も大きく浮きます。
そう、人を雇う場合はやっぱり人件費が大変。
少しでも工数を減らして、単純作業は効率化するべきです。
そして商品の付加価値を上げるような大切な作業に費やすべきです。
農家さんも、お手伝いのパートさんも、ラクに収入が上がるような方法を探すべきです。
この事例では、実際に作業時間が短縮できて、疲れも減って、しかも安全に作業できるようになったとの事です
疲れが減って趣味とか旅行とか余暇を楽しむ元気が残せるのなら、電動剪定ばさみの16万円という経費は、それ以上の価値がある素晴らしいことですよね。
電動高枝切鋏も、脚立からの転落という命に関わる危険を回避できるのであれば、こんなに良い事はありません。
家族経営の農家さんで労災保険に入っていないなら尚更です。
仕事中の事故は健康保険が使えないのです!
全額負担です!
重度のケガは治療費1千万円じゃ足りないですよ。
※実は「特別加入制度」で農家も労災保険に入れるんですよ!
※今すぐ加入しましょう!
話がそれましたがね。
作業が終わらずに夜になってしまい、あたりが見えなくなっても軽トラのヘッドライトの明かりを頼りに農作業をするなんていう
「昭和な農業」
の時代はもう終わったのですね。
これからの農家さんは、便利な電動工具にしっかりと設備投資して、自分の体の負担を極限まで減らし、
「賢く稼いで、人生を楽しく過ごす時代」
になったのだと、この体験談を読んで強く感じました。
まさにスマート農業です。
皆さんも、庭木のお手入れや実家の伐採作業に体力の限界を感じたら、ぜひマキタの電動園芸工具の導入を検討してみてください。
きっと、今までの苦労が嘘のように感じられ、
「もっと早く買えばよかった!」
と感動するはずですよ。